常識の転換
2013年6月2日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
今朝の日経MJを読んでいましたら「NB(メーカー品)の4割高でおいしいの?高級PB(プライベートブランド)、覆面食べ比べ、4戦4勝」という記事がありました。
PBといえば、デフレの象徴、ちょっと品質的にはメーカー品には落ちるけど、圧倒的な安さで・・・という理解をしていた私としては、ある意味衝撃的なタイトルでした。
記事では、「金の食パン」 対 「超熟」 のおいしさ勝負は 74% VS 26% だったそうです。
新しもの好きの私としては、本当のところはどうなのだろうかと実際買ってきて、LVのスタッフとともに、記事と同じように、食べ比べ実験をしてみました。
セブンアンドアイホールディングズ:金の食パン(6枚入り) 250円
敷島製パン:超熟 (6枚入り) 148円
ここまでの金額の違いがあればよほどの明らかな味の差がなければならないということで、食前の期待は大変高いものがありました。
価格がここまで違うので、どちらがおいしいかという勝負ではフェアではないということで、どちらを買うか、というコストパフォーマンスでの勝負という形をとりました。
LVでの勝負は、「250円までは出せない。」よって、全員が「超熟の勝ち」としました。
しかし、スタッフの一人の「トーストしたらどうかな?」の一言で、とり直しのもう一番となりました。
その結果は、ほぼ全員が「金の食パンの勝ち」!
素材のずっしり感がものすごく引き立って、パンをたべてるって感じがもろに出る贅沢な味わいになったのでした。
『なぜ、パッケージに「必ず焼いてください」と書かないのか?』とおせっかいにもセブン&アイホールディングズさんに連絡してしまいたくなるほどおいしかったです。
PBという言葉が、世間でも一般的になってから久しいです。
デフレ下の低価格商品が、大手スーパーの攻勢で日本国中いたるところで手に入るようになってしまい、コンビニなど「利便性」で勝負してきたところも、その勢いに飲まれてしまっているのが現状かもしれません。
そんな中で、「利便性」にもう一つ「こだわり」という価値を付け加えることで勝負に出たように思います。
そして、その価値を「ブランド」としてゆるぎないものにするためには非常に綿密かつ長期的な視点に立って、商品管理を行っていく覚悟が必要となるように思います。
その商品にとっては「専門家」であるNBよりも「こだわり」を追求する。
いままで、なかなかできなかった常識の転換を今まさに行おうとしているPBに対してエールを送りたいと思います。