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技術を享受する能力が問われる時代

2010年4月25日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さんこんにちは。

鉄腕アトムの誕生日はいつだか知っていますか?

2003年4月7日だそうです。

つまり、現在はすでにアトムの時代なのです。

まだまだ、先だと思っていた21世紀も10年が過ぎ、アトムで描かれていたほどではないにしても様々な技術が大きく世の中を変えています。

最近読んだ文章の中に考えさせられる一文がありました。

「人間が便利な技術を享受することは、自らの内なる能力を失うこと。」

鉛筆削りが発明されれば、自分で器用にナイフで削る能力を失います。

携帯電話が発達すれば、手紙の中で自分の気持ちを文章にする能力を失います。

また、丁寧なコミュニケーションの機会も失われていきます。

子供たちの、ゲームに没頭し、刺激を他者からでなく、自分のゲーム機からのみ受け取る生活習慣を見せ付けられるたびに空恐ろしい気持ちになってしまいます。

その文章の別の部分で、「だから、人間は便利さを享受する前には一旦立ち止まり、この便利さによって得られるメリットと失われる内なる能力をはかりにかけ、享受するかしないかを自分の頭できちっと考えたうえで、リスクをとるという習慣を身につけるべき」とありました。

子供たちはそのはかりにかけてリスクを検討するキャパシティは持ち合わせていないはずです。その中で、この便利さの洪水とも言うべき現代社会の状況は、彼等にとっては、我々大人以上に厳しい環境だと我々大人が認識しなければならないと思います。

 

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