数値化の難しさ
2011年12月25日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
ブータン国王夫妻の来日をきっかけに、国民総幸福量(GNH)という言葉が話題になりましたね。
ヒマラヤの秘境の国、ブータンでは、住居、健康、文化活動など「多数の指標」を設け、幸福の度合いをしめす指標をもっています。
国民の意識調査を行って、その内容を指標ごとに数値化するそうです。
そして、数値が低い分野には国家予算を投入して改善を図るといいます。
そして、ブータンはその数値が表すもっとも『幸福』な国だそうです。
いわゆる国内総生産「GDP」だけでは国の豊かさの尺度足り得ないと世界中の人々が感じ始めています。
幸せは、物理的なものばかりではありません。多くは「気持ち」によるところです。
すなわち『個人の価値観』に深く根ざしたものです。
これを数値化するのは容易な作業ではないことは誰にでも分かります。
でも、それができれば、世の中がもっと幸せになる「方向性」を見出すことができるはず。
それと同じようなことを私たちは、「ことば」の分野で目指そうとしています。
先日の記事でも紹介しました、来年1月に設立します「一般社団法人 日本実用外国語研究所」による、英語のコミュニケーション力をスピーキングの分野に特化した形で評価する「SEACTテスト」の研究です。
ここでも、先ほどのGNHの考え方に近いものがあります。
測るのが難しい、人間性の深いところに根ざした「こと・もの」の評価を可能にするのは「多数の指標」だと思います。
これらを別々に分解して、測定後に統合すること、です。
このことが唯一その根本的困難性を可能に近づけるものではないかと思っています。
このブータンの新聞の記事を見て、私たちのやろうとしていることは間違っていないと改めて思いました。
もう少しで、当社団のウェブサイトが完成します。
出来次第、みなさんにこのブログでもご紹介いたしますので楽しみにしてください。