新興企業の凋落
2007年6月13日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
今週は題名にも書きました、新興企業の凋落について書きたいと思います。
ライブドアから始まり、村上ファンド、グッドウィルグループのコムスン・・・これ以外にも上げれば出てくるでしょうが、どれもコレも10年程前にはほとんどできたばかりの状態からついこの間にはその業界では知らない人がいないくらいの企業に急成長した企業ばかりです。
エスタブリッシュメントではないが、これからそのようになってくるのではと、期待を十分に持たせるくらいの企業ばかりです。
しかも、それらの経営者はみな若く、そして、ほとんどゼロからそこまでにのし上がった、若者が非常に憧れを持っていた方々ばかりです。
もう一つの共通点としてはヒルズ族ということでしょうか?
この私も実は、グッドウィルグループの折口会長という方に非常にあこがれていました。
どこにかといえば、自らの感性でひらめいたことに、自らリスクをとって、投資しそれを世の中に認めさせ、ブームという形で開花させる先見性にです。
彼の著書は何冊も読んでおります。
コムスンについても今回の不正が明らかになる前まではすばらしいことをされてるなと感心していました。
一部マスコミ、というかほとんどマスコミというべきか、介護なんてものを儲けの種にするなんてなんてとんでもない人だということになっています。
しかし、そのことと不正を行うことは全く別問題で、介護保険制度を作って民の力でこの社会的大問題に対処していこうと決めたのは国であり、それを株式会社に一端を任せることを決めた以上、その行動原理が、利益追求であることははじめからわかっていることのはずです。
しかも利益を継続的に追求していくには利用者主義でなければいけないことは、他の業種の株式会社でも一緒です。
問題のポイントをずらしてはいけないと思います。
今回は介護を株式会社に任せることをせめるのではなく、彼らが不正をしたことだけを責めるべきです。
なぜならば、官がやったらどのような結果をもたらすかということは、今回期を同じくして社会保険庁の年金問題を見れば明らかだからです。
しかし、一連の凋落振りを見ても誠実さよりも短期間に成長することを優先し不正を片目をつぶって行ってしまったという、悪魔のささやきに耳を傾けてしまった経営者の悲劇なのだと思います。
私も、小さいながら事業をしているものとしてこの点についてはしっかりと自分の中での線引きをしなければならないと改めて考えさせられる問題です。