普通の業界へ
2011年10月2日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
先日、公認会計士受験の予備校同窓会が東京であり、参加しました。(合格してないのにずうずうしく?参加したのは私を含めて数人でしたが・・・)
そこでの話題が、もっぱら、監査法人の間で吹き荒れているリストラの嵐についてでした。
そんなことは、私たちの受験時代には考えられないことでした。
私たちの就職活動時期(2000年前後)は普通の業界は,史上最悪の氷河期と呼ばれていました。
ですので、それに巻き込まれないようにと、特別な業界である公認会計士、監査法人を目指すという道が、非常に狭い道でしたけど存在していました。(確か、当時で年に1000人程度の合格者しか出なかったと思います。)
そのために、通常の就職活動はできません。
試験に落ちれば、就職活動は終わっており、もはや新卒扱いはされませんので、大学は卒業したけれど『無職』という大きなリスクを抱えながらその選択をしなければなりませんでした。
そのため、受験生はみな悲壮感にあふれていました。
だからこそ、その試験の合格は、特別な業界へのパスポートとして妖艶な光を放っていたと記憶しています。
実際に、合格者が非常に限られていたので、短答試験(いわゆる一次試験みたいなもの)合格者には青田買いよろしく、こちらが勘違いするほどの強烈な勧誘がありました。(でも、論文試験に落ちると、何にもなかったように引かれますが。)
それが今では、天下の公認会計士にも、肩たたきが当然のように行われているようですし、そもそも就職できない合格者もかなりの数にのぼるようです。
時代が変わったんだなと、しみじみ思ってしまいました。
ランゲッジ・ヴィレッジの生徒さんの中には監査法人で働く会計士さんもかなりいらっしゃいます。
単なる会計士ではなく、国際的に活躍できる会計士になるべく努力される姿に感心したものですが、実は意外と会計士さんも切実な問題として捉えていらっしゃっるのかもしれませんね。
ですので、しっかりと同窓の公認会計士の先生方にランゲッジ・ヴィレッジの宣伝をしてきました!
でも、これは考え方によっては、特別な業界が、普通の業界になっただけのこととも捉えられるかもしれません。
一時の努力によって受け取ったパスポートの光だけで特別扱いされるのではなく、常に自分の能力を磨く努力をし続ける会計士が認められる『普通の業界』になったと考えれば健康的だと思います。
幸いにして、私のかつての受験仲間は皆、そのような考えを持っており、自信に満ち溢れていたように見受けられました。