最強のふたり
2015年11月11日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
久しぶりにいい映画を見ました。ハリウッド映画ではありません。「最強のふたり」というフランス映画です。
なんとなく、日本人とフランス人は、物を見る視点が似ているような気がします。
それが、映画を作る視点にも表れているし、料理を作る視点にも表れている気がします。 この映画もなんとなくそんな視点が感じさせられる「じわ~」とくるいい映画でした。
あらすじはこんな感じです。
「不慮の事故で全身麻痺になってしまった大富豪のフィリップは、新しい介護者を探していた。スラム出身の黒人青年ドリスは生活保護の申請に必要な不採用通知を目当てに面接にきた不届き者だったが、フィリップは彼を採用することに。すべてが異なる二人はぶつかり合いながらも、次第に友情をはぐくんでいき、最終的には最高の親友になっていく。」
健常者と身体障害者の「自然」なつながりを表現することにより、現代社会の「不自然さ」をあぶりだしているような気がしました。
それは、現代の「差別語規制」という名の行き過ぎた「言葉狩り」に見られるような、あまりに健常者と身体障害者の境目をくっきりと意識させる社会的な動きに対して、反省を促しているように思えたのです。
障害を「個性」と考え、健常者と身体障害者が同レベルで語り合い、絆を深めるとき、それらの「規制」は「障壁」にしかならないということをこの映画は教えてくれます。
この映画を笑って見ることが「普通」である社会を作るべきだと思いました。