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未来から選ばれる働き方

2018年9月30日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

ずっと途中になっていた本を再び読み始め、読了しました。

私がランゲッジ・ヴィレッジを設立する原動力となった「お金と英語の非常識な関係」の著者 神田昌典氏の人材派遣会社UTの社長 若山陽一氏との共著「未来から選ばれる働き方」です。

なぜ途中で読むのを止めてしまったのかと自分を責めたくなるくらいに、もっと早く読了しておくべき価値のある本だと思えるレベルの本です。

それはちょうど先日ご紹介した「AI時代のベーシックインカム論」を読んだ時と同じ種類の感動を与えてくれました。

まず、本書において印象的だったのは、著者が、かつて病気によって自らの会社を整理しなければならなかった経験から、近い将来、多くの企業は経営者である自らを含めた数少ない正社員と、責任を持ったプロ契約社員(外部協力者)とによって構成されざるを得なくなると主張している点です。

プロ契約社員とは、プロ意識を持った専門家と言い換えることができます。

彼らはいわゆる会社運営に関わる業務から解放されることで、自らが取り組むべき仕事に関する生産性を圧倒的に高めることが可能になります。

また、「時間的拘束」という概念からも解放されますから、すべてはプロとしてその仕事に関して責任を持つことのみを求められる為、自分の判断でワークライフバランスを調整しやすくなります。

このように、現在のように正社員と派遣社員という時間的拘束を伴う働き方から比べると非常に理想的なもののように見えます。

しかし、現在の多くの日本人は、「時間的拘束」を伴う働き方に慣れすぎてしまっていて、自己責任で結果を出すという働き方に戸惑いを感じることが多いとも思います。

それは、請け負った仕事と自分自身の能力とを冷静に見極め、どのような力の割振りで完了までもっていくかを自分自身の「責任」で決定しなければならないからです。

この「責任」を全うするためには、例えば、自己の健康管理も普通の正社員と比べたら圧倒的に厳密に行わなければなりません。今日は、風邪で調子が悪いので休ませてくださいなどとは口が裂けても言えないのです。

このことで思い出したことがあります。

それは、ランゲッジ・ヴィレッジで働く外国人講師が風邪をひいたと言って授業に穴をあけることがほとんどないことです。むしろ風邪をひいていても、それを頑なに隠そうとさえします。(その点は、お客様に迷惑がかかる可能性がありますから、逆にこちらが強制的に休ませます。)

彼らは基本的に、ランゲッジ・ヴィレッジの正社員として働いていますので、そんな意識をはたらかせる必要はないのですが、かつては本国で成果が出なければいつクビになってもおかしくないという労働環境で働いていた人間がほとんどであるため、健康管理が自分自身の「責任」の範疇だという考えからだと思います。

日本人は、外国人と異なり少ない休みしか取らず、残業もいとわず長時間にわたって働くことを当たり前と思っているけれども、風邪をひいてしまうのは仕方のないことで、その場合は周りがカバーするのが当然だと考えがちのように感じます。

しかし、それは少し見方を変えれば「甘え」ととらえることもできるのかもしれません。そして、その「甘え」が日本の生産性の低さの一つの原因となっているのかもしれません。

それから、もう一点、本書において印象的だったのは、数少ない正社員、すなわち会社のビジョンにコミットしたコアとなる働き方です。これは、現在においては、自らの財産をリスクにさらしているオーナー経営者の心持で働くということです。

オーナーでなくともそのような心持をもって仕事ができる社員のみが「正社員」と呼ばれるようになると言います。

現在の状態では、いわゆる「正社員」と「派遣社員」の違いについて明確に外国人に説明できる人はほとんどいないと思います。

ならば、現在の状態は本来あるべき形ではないかもしれないというところに考えを及ぼす必要があるのではないでしょうか。

未来から選ばれる働き方をするためには、今よりもはるかに自分自身の「キャリアビジョン」を明確にした上で、どちらかの働き方を選択をするべく、今のような甘えからの脱却が不可欠だと思います。

そして、そのことについては、私たちはたった今から考えていかなければならないのだと思いました。