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本との出会いは人との出会い

2017年11月1日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

ライブドア事件の「ホリエモン」こと堀江貴文氏とカジノ事件の「大王製紙元会長」井川意高氏の共著「東大から刑務所へ」を読みました。

非常に面白く、一気に読んでしまいましたが、今までにない印象的な読書体験として記憶に残る作品となりました。

それは、本書によって、本を読むことの価値について、改めて教えられたと感じたからです。

通常、人は人と話すことで、様々な知識をいただくことが可能です。

それは、学校教育もそうですし、塾や習い事での教育、大人になってから外部のセミナーなども含めて、その人の体験したことを間接的に吸収することができます。

ですから、人とは違った体験をした方、ものすごく大きな実績を残された方などと話せる場合にはその価値が何倍にも膨れ上がります。

ですが、実際に会って話を聞くことができる人の範囲というのは限定されていますし、特にそのような方々ではなおさらだと思います。

ですが、本を読めば、その制約は取り除くことができ、いつでもどこでも、どんなすごい人とでも経験を共有することができます。

本の本質的な存在意義を考えれば、こんなことは当たり前の話なのですが、なぜか今回はそのことを強く感じたのです。

なぜ今回、改めてそのような感じを強く受けたのか。

それは、本書の「東大を出て刑務所も出る」という稀有な体験をされた二人がそのテーマで会話をしているという、あまりに非現実的な設定が私にそう感じさせたのかも知れません。

特にそう感じたのが、堀江氏の手紙についての次の件でした。

「手紙をもらうのは、(刑務所の)中での特別な楽しみなんだけど、みんな手書きしようとしてハードルをあげちゃってるんですよね。そんなこと全然気にしなくていいのに。情報に飢えてるこっちとしては、メール感覚で全然かまわないから、思ったことや近況をどんどん書いて送ってほしかった。手紙をもらいすぎてウザいなんてことはあり得ない。これは声を大にして言っておきたいし、誰か知り合いが刑務所に入った時には、みんな遠慮せずにバンバン手紙を送りまくってほしいですよ。」

こんなこと、弁護士も裁判官も教えてくれません。

情報に飢えてしまうような知的水準をもった上で実際に刑務所に入った経験があり、なおかつそのことをはばからずに書籍化してしまうような彼のような人からしか入手できない超レアな情報なわけです。

このような超レア情報に普通に生きていて触れることができることはまずありません。

ですが、本という形であれば、出版側にも努力が必要ですが、それでも本書のようにこの情報を多くの人間に触れさせることができる。

読書を趣味にしている私としては、このことを本の価値として理解していなかったわけではありませんが、「東大を出て刑務所も出た二人の対談」というあまりにレアな本書の設定に触れた時、改めて感じてしまったということです。

そのような情報の価値の恩恵にあずかるのも、「誰か知り合いが刑務所に入った時」という超レアなケースに限られますが。