本当の国際交流
2019年9月30日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
羊で有名なニュージーランド。
国土の形が日本と似ているニュージーランド。
そして、成果最強のラグビーナショナルチームをもつニュージーランド。
この国に対して皆さんはどのようなイメージを持っていますでしょうか。
私は、この動画を見て、本当の国際交流とはどのようなものなのかを国家全体として理解をしている素晴らしい国であるというイメージを一瞬にして持つに至りました。
まずは、この動画を見てください。
これは、今回のラグビーワールドカップ2019のホスト国である日本に対してニュージーランドが作成した「39(感謝)メッセージ」動画です。そして、この動画には以下の英文が添えられていました。
「As Japan prepares to host thousands of rugby fans, New Zealand has come together with our national rugby team the All Blacks, and Prime Minister Jacinda Ardern to say a heartfelt thank you to the Japanese people for looking after our team and fans! In Japan, ‘39’ means ‘San Kyu’ so as a gesture from one country to another we say ‘Thank You’ Japan 」
これは、首相から一般の国民までまさに文字通り国全体が、自分たちの代表であるオールブラックスをホストすることになる日本に対して感謝の気持ちを伝えようとする姿勢が直接的に伝わってくる動画でした。
でもこの気持ち、よく考えてみると個人のレベルだと当たり前かもしれないと考え直しました。
子供が海外留学する時、親は我が子を受け入れてくれるホストファミリーに対して、この動画で表現するような感謝の気持ちを当たり前のように持つはずだと思ったからです。
しかしながら、私たちはその当たり前の気持ちを、国単位になると忘れてしまいがちです。
正直な話、今までどんな競技でも、外国で開催される世界大会に日本代表選手団が参加する際、日本チームの結果に一喜一憂しながら盛り上がるにしても、そのホスト国に対してこのような感情をもって接したことは少なくとも私はありませんでした。
そして、それは私だけでしょうか。
すべてとはもちろん言いませんが、この動画を見て、決して少なくない数の日本人が私と同様になんとなく恥ずかしい気持ちになったのではないでしょうか。
オールブラックスはなぜ、世界最強のラグビーチームだと評価され続けるのか。
このように自国のチームを我が子のように大切に思って応援し、彼らを受け入れてくれる国に対して心から感謝の気持ちを伝えてくれる多くの国民がいるということもその理由の一つだと確信しました。
本当の国際交流は自国のことも、そして相手国のことも両方大切に思うことから始まるということをニュージーランドの皆さんに教えていただきました。