なぜ欧米人は7に線を入れるのか
2024年5月22日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
この写真の数字を見るとかなり数の日本人は違和感を覚えるのではないかと思います。
でも、欧米人に数字を書いてもらうとなぜか大体こんな感じになるのです。
この「欧米人の数字の書き方」については、私自身のアメリカ留学でベスト5に入るほど印象深かったものとして記憶しております。
ただ、それ程インパクトが強かったものでありながらも、ではなぜそう書くのかという理由まで明らかにする機会のないまま今日まで来てしまいましたが、前回ご紹介した「虚数はなぜ人を惑わせるのか」のコラムにおいてその理由が明らかにされていたので、なんだかとてもうれしくなり、このブログで触れずにはいられなくなってしまいました。
という訳で以下該当部分を引用したいと思います。
まずコラムのタイトルにもなっている「7」(および1)について。
「欧米人の多くは7を書くとき、長い辺に短い線を加える。これは、1と間違わないため。1と7を間違えるだろうかといぶかしく思う人もいるかもしれないが、ここには訳がある。多くの日本人は1を手書きする時、てっぺんをとがらせずにシンプルな棒を縦にひく。しかし、欧米人はてっぺんを尖らせる。理由はアルファベットのIと間違わないようにするため。でも、そうして1のてっぺんを尖らせると、今度は7に似ていしまう。そこで、これは1では『ない』ということを強調するために、短い線を加えるのだ。」
なるほどね。
確かに、私自身、英語を書いている時、Iと1の区別がつきにくくて少々戸惑うことは結構あるなと思い出しました。そんなときも、普段からてっぺんを尖らせる習慣がないとそのまま分かりにくくもシンプルな棒にしてしまうものです。
続いて、「0(ゼロ)」と「2」について。
「ゼロのことも、O(オー)と混同しないよう。右上から左下へたすき掛けをかけるように線を入れる。さらに、2という字を手書きする時にも、底辺を直線にせず、くるりと書く。これはアルファベットのZと間違ってしまわないため。アルファベット圏の人たちはこうしてアルファベットとアラビア数字を間違わないように工夫しているのだ。」
本書としては「小ネタ」扱いだったのかもしれませんが、私個人としてはかなりの「スクープ」扱いとさせていただきました。