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残酷な20年後から目を背けない

2015年8月19日 CATEGORY - 代表ブログ

残酷な20年後

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆さん、こんにちは。

前回の「二枚目の名刺」に続いて、「働き方」についての指針を与えてくれる本を読みました。

興銀からスタンフォード大学のビジネススクールを経て外資系投資銀行で活躍をされた岩崎日出俊氏が書かれた「残酷な20年後の世界を見据えて働くということ」という本です。

この本で最も印象に残った言葉は以下のものです。

「今後襲ってくる『残酷な社会』を生き抜くためには、今から準備しておくことが必要だ。未来がシビアであるからこそ、今から鎧や兜を用意しておくことが必要なのである。例えば、もし、今あなたが中国や東南アジア諸国から来た人たちでもできる仕事をしているのだとしたら、、。(一部加筆修正)」

非常に、厳しいですが、まったく持って当たり前の指摘です。

しかし、日本にいると、この当たり前の認識が当たり前にできない自分に気がつきにくくなります。

ランゲッジ・ヴィレッジの姉妹組織である一般社団法人日本実用外国語研究所が運営するSEACTテストの面接官はフィリピンの大変優秀な人材なのですが、その人たちの英語力ははっきり言って、私などに比べ圧倒的に上手です。それなのにもかかわらず、彼らがSEACTの面接官になるまえの平均月収は5万円にも満たないケースがほとんどだと言います。

もし、日本が移民政策を転換し、彼らが日本にいくらでも入ってこられるようになったら、、と考えると先ほどの指摘は急に現実味を帯びます。

しかしながら、現在の日本国内で私も含めこのまったく持って当たり前のことをどのくらいの人が現実味を持ってとらえられている人がいるでしょう。

現実味を持ってとらえるという事はすなわち、著者の言う「準備して」いるということになると思いますが、現実的には「準備できている」日本人は非常に限定されるのではないでしょうか。

この「準備」の仕方を、本書では「ゼロから1を作り出すような働き方を当たり前と思ってことにあたること」だと言っているような気がします。それは、著者が楽天の三木谷社長の次の言葉を引用していることから感じられました。

「世の中には二つの考え方がある。一つは『最善を尽くす(Best effort basis)』。もう一つは『何があっても実現させる(Get things done)』。ベンチャー企業は結果を出さなければすぐにつぶれてしまうから『最善を尽くした』では当然通用しない。残酷なようだが、これからの競争社会を考えれば、大企業であっても結果を出すタイプ、『何があっても実現させる』人が求められるようになると思う。」

つまりは、残酷な20年後に準備をするということは、結果責任を果たすという意識をもって働くことを当たり前に考えられるようになるということだと理解しました。

 

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