確信的成功の凄み
2013年3月10日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
最近、「孫の二乗の法則」という本を読みました。
ソフトバンクの孫社長の成功哲学をご本人ではなく、第三者の方がかかれたものです。
私は、ビジネスの成功者の本を読むのが好きです。
それは、それらの本が、自分自身に良い影響を与えてくれるからです。モチベーションをあげてくれるのです。なんというか、いい気持ちになることができます。
ただし、唯一、孫社長が書かれたものやこの本のように第三者が孫社長について書かれた本を読むときは、単純に『いい気持ち』になることができないのです。
それは、孫社長が嫌いとか、尊敬できないということではありません。
まったくその逆で、あまりにすごすぎて、まねをさせていただくには孫社長があまりに遠すぎる対象であることを思い知らされるからです。
多くの成功者は、人生の途中で、良い出会いがあったり、ちょっとしたチャンスを見逃さなかったり、偶然を大切にした成果によって、人生を成功に導かれています。
「人間くささ」を感じさせられることも多いです。
その方々の人生について読むと、もしかしたら自分もそうなれるのではないかという希望を持つことができるのです。
このことが、本を読み終わったときの『いい気持ち』に通じるのかもしれません。
しかし、孫社長は、人生の途中の、いわゆる「セレンディピティ」によって、今の繁栄を築かれたのではなく、非常に明確な目標を立て、それを具体的な戦略に落とし込み、一つ一つ成功させることで、「確信的」に成功されているのです。
孫社長についての書き物でよく取り上げられるのですが、この本の中でも、以下のことが書かれています。
孫社長19歳のときの「人生五十年計画」
二十代 名乗りをあげる
三十代 軍資金をためる
四十代 ひと勝負する
五十代 事業を完成させる
六十代 次の世代に事業を継承する
孫社長は56歳、ソフトバンクの売り上げは約三兆二千億円、現在、この巨大企業の後継者を育成するためにソフトバンクアカデミアで、ソフトバンク内外から集まった優秀な人間を育成されています。
すべてが、19歳のときに考えたこの「人生五十年計画」、もっと言えば、それを実現するために自らの成功哲学・経営指針を「二十五文字」に凝縮して表現した「孫の二乗の法則」によって、自らの進むべき道の判断を行った結果です。
今の日本では、国家の運営すら政権が変われば、核となる考えがころころ変わってしまう中にあって、民間企業の経営者であり、また19歳のときに打ち立てた自らの誓いをずっと守ることで結果を出されている孫社長のすごさ。
このすごさによって、私はいつも、自分と比較し、単純に『いい気持ち』になることができないのです。
しかし、いい気持ちにはなれなくとも、その一部でも参考にさせていただければという考えで、これからも読ませていただこうと思います。