
世界一幸せな国 ブータンの実態
2025年8月20日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。
このブログではおなじみのNewspicksの人気動画コンテンツ「HORIE ONE」にて、堀江軍団が世界一幸せな国と言われるブータンに取材旅行に行った様子の動画を公開しています(元法務大臣でご自身が選挙違反で懲役を食らってしまった現ブータン国家顧問の河井克行氏も同行)。
私もこの国についてはかなり興味があり、今から14年前の2011年にこのブログで「数値化の難しさ」という記事を書いて、その「世界一幸せ」の根拠となる「国民総幸福量(GNH)」について取り上げ、以下のように書いています。
「ヒマラヤの秘境の国、ブータンでは、住居、健康、文化活動など『多数の指標』を設け、幸福の度合いをしめす指標をもっています。国民の意識調査を行って、その内容を指標ごとに数値化するそうです。そして、数値が低い分野には国家予算を投入して改善を図るといいます。そして、ブータンはその数値が表すもっとも『幸福』な国だそうです。いわゆる国内総生産『GDP』だけでは国の豊かさの尺度足り得ないと世界中の人々が感じ始めています。幸せは、物理的なものばかりではありません。多くは『気持ち』によるところです。すなわち『個人の価値観』に深く根ざしたものです。」
今回、ホリエモン一行はブータンの首相や大臣と会談したり、またブータン国内を散策しながらこの国の実態を理解するべく行動されていたのですが、それを余すことなく動画に収めていて、これがかなりこの国の実態を映し出していたと私は感じました。
まずは、ブータンの客観的なデータをまとめてみます。
・首都:ティンプー
・面積:約38,394km² (九州とほぼ同じ)
・民族:チベット系8割・ネパール系2割
・人口:約77万人
・GDP:25億300万ドル(一人当たり3,359ドルで世界132位。フィリピンとエジプトの間くらい)
経済的に見れば決して恵まれた状況ではないのにもかかわらず、「国民総幸福量(GNH)」世界一を自ら標榜し、国民のそのことに異をとなえていなかったわけで、それは事実、本当に素晴らしいことでした。
ただ、この動画の中では、この見方に対しての疑問を呈する以下のようなホリエモンの発言が印象的でした。
「このブータンにもスマホが普及して、それによって外の情報が入ってくるようになり国民が自分と他人を比べるようになってしまい、以前よりも幸せを感じるレベルが下がってしまったようだ。」
これについては私も個人的に理解できます。
というのも祖父が生きていた時、「昔は貧乏で修学旅行にも行けなかったり、鉛筆も買ってもらえなかったんだ」ということを何度も聞かされていたのですが、私にはその発言をしている祖父からはそれほど「みじめ」さは感じられませんでした。
それはおそらく当時は祖父以外にもそのような境遇の子はそこそこいたでしょうし、その状況が平均からそれ程下回ったものではないという認識があったからではないでしょうか。
あくまでも、「優越感」や「劣等感」は比較の産物であり、それに関連して「幸せ」はあくまでも相対的評価の結果感じられるものだからです。
それで言うと、SNS全盛の現代は世界中が比較・相対評価の洪水のような状況を呈しており、世界中の人々が自分と他人を否が応でも比較する結果、幸福を感じにくくなってしまう、それは今まで自分たちの状況に満足していたブータンの人々も比較の種を手に入れてしまったことでその例外ではいられなくなってしまったということかもしれません。
14年前のブログの中での「幸せは、物理的なものばかりではありません。多くは『気持ち』によるところです。すなわち『個人の価値観』に深く根ざしたものです。」という私自身の言葉が、自分自身のものでありながらとても遠くに感じてしまいました。









