
運
2025年12月17日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。
前回ご紹介した「勝負眼」は、経営者として心得ておくべきことがこれでもかというくらいにたくさん詰まった本当に勉強になる一冊でした。
その記事の中で私が引用した印象的な著者の文章に「運」というキーワードが多く含まれていたことに気づきました。
というのも、著者であるサイバーエージェントとの藤田社長が、何度もその本の中で「お世辞など一切聞かない雰囲気を全身から醸し出している」と最大限の褒めコトバをもって最も尊敬する経営者の一人に挙げられていたのが、ドン・キホーテの創業者 安田隆夫会長であり、藤田社長が安田会長から学んだ最も重要なこととして「運と実力の関係性」(運のコントロールの仕方)だと語られていたからです。
そのことについてより詳しく知りたいと思った私は、すかさず安田会長の「運」という著書を購入し、読んでみましたので以下にその概要を要約しつつ、感想も書きたいと思います。
運(幸運・不運)の総量はすべての人にほぼ共通しており、その与えられた運をその人がどう使ったかに違いがあるだけだ。
そして、運とは自らの行動によって機能する「変数」のようなもの。つまり、誰にでも平等に発生する運の変動をうまくつかめるかによって成功するかどうかが決まるものと言える。
すなわち、運がいい人とは「運を使い切れる人」であり、運の悪い人とは「運を使いこなせない人」であると言え、その違いは「運をよくする行為」と「運を悪くする行為」のどちらを選択するかにかかっている。
この違いを知ることで、幸運の最大化し不運の最小化(運をコントロール)をすることができる。
具体的には、大災害や戦争など不可避的な不運に対するエネルギーの投入は無意味で、それに対する諦めの良さも強運の基礎であると捉えることで、不運の時には下手に動かず、チャンスが巡ってきたら一点突破でガムシャラに突き進むべきことを自覚的に生きることが重要。
(つまり、不運の時に悪あがきすることは「運を悪くする行為」であり、幸運の時を捉えたらガムシャラに努力するのが「運をよくする行為」と言えましょう。そして、まさにこれをサイバーエージェントの藤田社長はそのまま受け継がれたのだと確信しました。)
そのような運をしっかりとコントロールするためには、その運がそもそも捉えどころのない幻のようなものではなく、確かに「実在するもの」だと信じることが最も重要で、その次に重要なのが未来への希望をもつことで「楽観論者」であり「挑戦者」であり続けることだ。
なぜそれらが重要なのか。
それは実際に前向きに、そして効率的にチャレンジし続けることで、「大数の法則(*)」でいうところのサンプル数を増やすことができるから。
*大数の法則とは、試行回数(サンプル数)を多くするほど、偶然に左右される個別の結果が減り、その事象本来の統計的な期待値に近づいていく」という統計学の基本的な法則のこと。
そもそも、無意味なことを回避し、チャンスが巡ってきたことを抜け目なく捉えて行動を起こせば、当然何も考えずに生きるよりも期待値は上がり、それを長期にわたって続けられる生き方をすれば、それは成功にたどり着く確率は高くなるというもの。
(このように、本書で著者は、自らの人生を赤裸々に語ると同時に、このような合理的な説明を随時加えることで、この一見オカルト的とも思える「運」を、実際に合理的にコントロールできるものであることを私たちに理解させてくださいました。)
本書の副タイトルは「最強の遺言」となっていますが、まさにその通り、最強の一冊でした。









