
頭のいい人が話す前に考えていること
2025年8月17日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。
Newspickの「部下の信頼を得る頭のいい話し方」という動画を見てその内容に興味を持ったため、その元ネタとなったプレゼンターである安達裕哉氏の著書「頭のいい人が話す前に考えていること」を読みました。
「ちゃんと考えてから話しなさい」
と子供のころから私たちは親や教師に言われて育ってきてはいますが、ではその「ちゃんと考える」とは何かを教わったことはあるだろうか?
実際に私たちは「いっぱい(量)考える」のか「しっかり(質)考える」のか、そして、「いつそれを考える」のかも教わっていません。
本書の目的は、この知性とコミュニケーションの「黄金法則」7つと「具体的な思考法」5つを明らかにすることで、その答えが、「しっかり(質)考える」ことと「話す前に考える」ことだと提示することです。
では、以下にその内容を明らかにしていきます。
本書ではこの知性とコミュニケーションの「黄金法則」を7つ紹介しているのですが、それらをより厳格に整理すると次の二つに集約されると感じましたので、ここではこの二つに限定して見てみることにします。
①とにかく反応するな
➁頭の良さは他人が決める
まず著者は、黄金法則「①とにかく反応するな」について次のように説明しています。
「なぜすぐに反応しない(口を開かない)のか。それは『怒りや恐怖など強い感情にとらわれると愚かな行動に走りやすい』ということがサセックス大学の心理学者スチュアート・サザーランドの研究で明らかにされています。要するに怒っているときは誰でも頭が悪くなるのです。怒っているときに下す判断はまず間違っていると考えたほうがいいでしょう。もちろん頭のいい人も感情的になることはあります。しかし彼らは感情的になった時、すぐに反応するのではなく、感情をコントロールし、冷静になって考える方がメリットがあることを知っていて、その術を身に着けているのです。つまり、話す前にちゃんと考えるということは、感情に任せて反応するのではなく、冷静になることだと言い換えられます。」
次に黄金法則「➁頭の良さは他人が決める」についてピータードラッカーの言葉を利用して分かりやすく説明しています。
「知識あるものは理解されるように努力する責任がある。『素人は専門家を理解するために努力すべきである』あるいは『専門家は専門家と話が通じれば十分である』などとすることは野卑な傲慢である」
「神秘家の公案に『無人の山中で木が倒れた時、音がするか』というものがあるが、その答えは否である。音波はもちろん発生する。だが、音を感じるものがいなければ音は発生しない。ここにいう音こそコミュニケーションである。これを成立させるものは受け手である。」
これらはまさに、「➁頭の良さは他人が決める」の完璧な説明になっていると思います。
それに関連してですが、ドラッカーの「企業の最も重要な機能は『マーケティング(顧客の欲求がスタートであるということ)』と『イノベーション(すでに自分の外にあるものを組み合わせる新結合)』である」という言葉もその「他人が決める」法則が前提となっていることを改めて確認できました。
続いて「具体的な思考法」は以下の5つですが、こちらも私個人としてそれらを次の三つに集約してみました。
①「客観視」
➁「整理」
③「言語化」
ここでは思考する(考える)とは何かを考えることになります。
著者は、思考について次の二人の専門家の言葉を引用して説明しています。
「思考とは比べる情報要素が同じか違うかを認識することだ。(元マッキンゼーのコンサルタント波頭亮氏)」
「分かるとはどういうことか、それは我々の知覚系があらゆるものを『区別』し『同定』することを意味する。それは例えば木でできた棒状のものを鉛筆であると認識する行為は背景から鉛筆を『区別』し、これまでの視覚経験からそれと同じものを照らし合わせ『同定』する行為だ。(脳科学者 山鳥重氏)」
つまり、違うものを分け、同じものをまとめるという「整理」の作業そのものです。ですから、事実(客観的なもの)と感想(主観的なもの)を区別して整理することです。
ですからこれをまとめてみると、主観的事実である感想から出発し、根拠となる事実(客観視)を集め、まとめ(整理)して、それを自分以外の人も納得できる形にする(言語化)ことが最終的に「➁頭の良さは他人が決める」につながるという私は整理させていただきました。
非常に分かりやすく、実際に本書でやってみせてくれたことが著者の「頭のいい人が話す前に考えていること」そのもののだったと言えるものでした。









