代表ブログ

天使?それとも悪魔?

2009年9月29日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

今週は何をかこうか迷ったのですが、極力政治的なネタは避けたいと思いつつ、非常に興味深かったので亀井大臣の「平成の徳政令」について思っていることを書こうかと思います。

私も中小企業で働いている身ですから、亀井さんの「3年間借入金の返済を猶予する(日曜にテレビの討論を見ていると場合によっては金利の支払いも含めて)政策を真面目に検討している」という発言は、素直にうれしいことではあります。

しかし、なにか完全に歓迎してはいけないのではないかというような感情も心のどこかにあるのはなぜでしょうか。

日本は資本主義という大前提ルールの下で経済を運営しています。

その中で借りた金は借りた時の元利金の返済約束のもとで返済しなければならないというプレッシャーがあるから皆、必死になって働き、それが経済を動かす活力になっています。

これは経済上の「モラル」とも言えると思います。

人間だれでも基本的欲求はあるわけで、できることならぜいたくをしたいわけですから、ルールがなければ泥棒、詐欺、なんでもありで自分の懐を温めようとする人は増えてくることになると思います。

借りた金を返さなくてもよいということになれば、もともとモラルが高い人たちも、競争という考えからすればそれに乗らなければ不利になるわけで、経済社会全体のモラルハザードは決して回避できでないともいます。

事業をやっている人は、皆少なからずプライドを持ち、自分のやっていることが、社会に何かしらの恩恵をもたらしているからこそ事業をやっているはずで、最低限の生活を保持するためだけではないはずです。

ですから、亀井さんの政策の具体的内容を見なければ分りませんが、今の情報からは???のほうが多いと思います。

人間は、弱いもので、強制的にルールで縛って、自らの意志の弱さを補完して安心安全、そして友愛の社会が築けると思うのは僕だけでしょうか。

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