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The country of forgiveness

2012年11月18日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

今私はJIPFL(日本実用外国語研究所)のSEACTテストの現地事務所の研修でフィリピンに来ています。

この写真、一緒に写っているのが誰だかわかりますか?

30代以上の方であれば驚かれるのではないでしょうか?

そうです、フィリピンの元大統領マルコスの未亡人、イメルダマルコスです。

以下簡単な紹介です。

「夫のフェルディナンド・エドラリン・マルコスはフィリピン共和国の政治家で独裁者。第10代大統領。20年間にわたって権力を握ったが、不正蓄財など腐敗に腐敗を重ね、1986年の人民革命によって打倒される。大衆によってマラカニアン宮殿に包囲されたマルコス夫妻はアメリカ軍のヘリコプターで脱出し、ハワイに亡命した。1989年に亡命先のハワイ、ホノルルで病没した。このような中で、イメルダ夫人も単なる大統領夫人で終わらず積極的に政治に介入する。そして、1992年に当時のフィリピン政府から帰国を許され、その後も刑務所に収監されるなどの紆余曲折はあったが、現在も自身が下院議員であり、また子供たちも知事や議員につくなどしている。」

こんな感じで、要するに彼女はとんでもない「独裁者(の家族)」なのですが、紹介文にもあるように、現在もある程度の立場を保持しており、自分の一族も要職についているのです。

また、今回たまたまこのように偶然写真をとることができたように、堂々と国民の前に顔を出すことができているのです。

また、いきなりわけのわからない日本人に呼び止められて一緒に写真をとらせる余裕ぶりです・・・

日本人である私でも知っているような「魔女」ぶりを発揮していた人がどうしてこの国ではこのような立場を保持し続けていられるのか?とても不思議でその理由をすかさずフィリピン人の友人に聞いてみました。

そしたらその答えが、

「フィリピン人は何でも許すことができる国民だ。良くも悪くも過去のことを振り返らないし、現在起こっていることもあまりその本質を考えることはしない。つまり、なるようにしかならないので、考えてもしょうがないことは考えない。だから、日本に対する感情も中国のようにはならない。」

ということでした。私には最後の言葉がグサッと刺さりましたが・・・

今回、マニラの空港で偶然でくわしたのにびっくりしましたが、とにかく、その堂々としたさまに圧倒されました。しかも後で彼女の年齢を確認して本当にびっくりしました。

写真でもわかるようにどう大目に見ても60代後半かとお見受けできます。

しかし、なんと83歳!

本当にすべてにおいてメーターを振り切っているまさに「魔女」のような人でした。

なんというか良い、悪いではない、底の知れない人間の「魅力」を感じたということです。

もしかしたら、フィリピンの人々もそれを感じて、許す価値がある人間だと思っているのかもしれません。

ならば、日本も許す価値のある魅力ある国になっているのか?と自問をしてしまう自分がいました。
 
 

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