それでも英語やりますか #113
2015年5月30日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介
【書籍名】 それでも英語やりますか
【著者】 藤田 悟(編著)
【出版社】 洋泉社
【価格】 ¥1300 + 税
【購入】 こちら
一見、日本人の英語学習の必要性を全否定するような極端な論調に見えるのですが、そのまま読み進めていると落ち着いた論調にまとめられていくように感じます。
例えば、外国語学習は日本文化を客観視することにつながるとか、学校教育においては実践的な英語を求めるはずもないが、いざ必要となるときには学習をスムーズに始められる基礎を作り上げているとか。
これらの論調はやはり、このブログで頻繁に紹介してきた鳥飼教授などの信頼性の高い英語学者の方々の考えと非常に親和性が高いものだと思います。
つまり、著者が本書の冒頭で極端な論調をとって読者にショックを与えようとしたのは日本の英語教育のやっている内容が悪いということを強調するのではなく、それによって作り出される日本人の英語に対するマインドが一番の悪であるということを印象付けるためだったということなのだと思います。
文責:代表 秋山昌広