中年英語組 #168
2017年8月13日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介
【書籍名】 中年英語組
【著者】 岸本 周平
【出版社】 集英社新書
【価格】 ¥680 + 税
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#167の「超英語法」の中で野口教授が、英語を一方的に話すことの難しさを説明しつつ、その困難を「素晴らしい」ノウハウで乗り越えた方として本書を記した岸本氏のエピソードを紹介してくれていました。
マクドナルドでハンバーガーすら買うことができない英語力で、米国の名門プリンストン大学にて日本経済を講義することになってしまった氏が、講義において容赦なく質問してくる米国人学生に対して柔術のように、相手の力を利用することによって乗り切る技を披露してくれています。
ただ、本書を読む前は、そうは言っても、大蔵省の職員として客員研究員としてプリンストンに赴いた彼が謙遜の意味で面白おかしく書かれたことであろうと思っていました。
しかし、実際に読んでみると、その通りの状態から、何とか「名門大学のにわか教授」をやり切ってしまったのだということが良くわかりました。
昨今では、企業のグローバル化が進み、文字通り英語力ゼロの社員を即戦力として海外に派遣しなければならないというニーズを抱えた企業が本当に多くなっています。
中年のおじさんのドタバタ英語奮闘記は、そのような企業の方々には非常に参考になる一冊だと思います。
文責:代表 秋山昌広