日本人に相応しい英語教育 #119
2015年7月17日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介
【書籍名】 日本人に相応しい英語教育
【著者】 成田 一
【出版社】 松柏社
【価格】 ¥1500 + 税
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前回の#118「受験英語だからこそ英語が話せるようになる」に引き続いて、迷走する日本の英語教育の「オーラル重視」「文法軽視」への偏重に対する警鐘を鳴らし、日本人にとって相応しい英語教育を「やはり、これしかない」と納得できるような説明をしている本です。
特に、英語と言語的非常に近いヨーロッパの人々の英語習得方法である「オーラル重視」「文法軽視」を距離的にかけ離れた日本語を母国語とする日本人に対して導入するなどあまりにも無責任であると指摘されています。
私も、全く同感です。
あちら側の「文法軽視」は、すでに母国語の文法はほぼ英語と同じ基礎を有しており、すでに文法は習得されているという前提です。ですから、語彙の入れ替え、発音の調整など、言ってみれば日本語における方言の修正くらいで足りるという認識において「軽視」しても問題ないのです。
そのような言語と、日本語を同一の土俵で考えることなど、言語教育の専門家として、ありえません。
また、最も罪が重いのは、それほどまでに距離が離れているのに、このような大変革を行う上で、そのための準備を全くと言ってよい程行っていないことです。
読みすすめるほどに、憤りの気持ちが起こってくるとともに、このような改悪の犠牲になってしまっている生徒たちをどうにかして救済しなければという使命感も同時に感じざるを得ませんでした。
文責:代表 秋山昌広