
英語と明治維新 #354
2025年10月15日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介

【書籍名】 英語と明治維新 -語学はいかに近代日本を創ったか
【著者】 江利川春雄
【出版社】 ちくま新書
【価格】 ¥1,000 +税
【購入】 こちら
この書籍紹介ブログでは「日本の英語教育史」というテーマで何冊もの書籍を紹介してきましたが、そのほとんどに著者である江利川先生が共著者として名を連ねており、また単独著としての「英語と日本人」「英語と日本軍」等も紹介してきたので、もうこのテーマでは正直十分かなという思いもなかったわけではありません。
しかし、本書の「はじめに」と「おわりに」(私は基本的に本を読む前にこの二つを読んで読み続けるかどうかを決めることにしています)で次のような著者の文章を目にして、やはりこれはしっかりと読んで本ブログで紹介する必要があるはずだと思いなおしました。
まず、「はじめに」から。
「本書は、日本初のグローバル化対応となった明治維新において『英語』が果たした巨大な役割を検証し、英語の習得と運用の苦労、異文化の理解と誤解などの人間的なエピソードを交えながら、社会変革に寄与する語学の意義を考える。このことは、新たなグローバル化への対応を迫られる現在の日本人に多くの示唆を与えてくれるだろう。」
そして、「おわりに」から。
「その明治維新について『英語』を切り口に書く機会を与えられ、とても嬉しい。というのは、英語教育と英語教員養成に従事する者として、英語などの語学が自己変革と社会変革に果たす役割を再認識してほしいと願ってきたからだ。その実例が明治維新だった。(中略)本書を読むことで、次なる『日本の夜明け』のために、気宇壮大な志を抱き、語学と社会変革に挑もうとする人々が増えることを願ってやまない。」
どうでしょう?
皆さんにも読み始めるきっかけになったのであれば私も嬉しいです。









