日本人と英語

お悔やみの表現について

2022年5月24日 CATEGORY - 日本人と英語

書籍紹介ブログにてご紹介した「英語の品格」からテーマをいただいて書いてきましたが、第五回目の今回が最終回です。

最終回のテーマとしては、前回の「立食パーティ」と同様に、日本人が英語のみならず日本語でも正式な振る舞いを学ぶ機会の少ない「人の死に際しての表現」を選びました。

この「お悔やみの表現」も私たち日本人にとっては英語のみならず日本語でも正式な振る舞いを学ぶ機会の少ない非常に厄介なものと言えるかもしれません。

今回も純粋にテクニック論として紹介したいと思います。

以下、本書よりその該当部分を引用します。

「英語でお悔やみの気持ちを表現する時にあまりに短すぎると、気持ちが十分に入っていないように聞こえてしまいます。(←こちらは「敬意の表し方」を参照)また、『死ぬ』のような縁起のよくない表現を使うときは、直接的に die という単語を使うよりも、pass away, pass on, pass などのより間接的な表現を使うのが礼儀です。」

知人が亡くなったことを聞いた場合の典型的な表現として次のような文が例示されています。

・I am sorry to hear that. Had he been sick for a long time?

通常、日本人なら前半の一文を言うのが精いっぱいで、後半のような表現はなかなか出てこないと思いますが、アメリカでは死亡の知らせをするときには死因も伝えるのが通例ですので、テクニックとして記憶しておくとよいかもしれません。

日本ではただでさえ、「言わなくても分かっている」「以心伝心」という暗黙の了解があるため、敢えて言葉で表現しないケースが多いですし、ましてや「死」という非日常的な事象に際した場合にはなおさらです。

しかし、アメリカは「言葉でコミュニケーションしなければならない文化」と「感情を表現する文化」が深く根付いた国であることから、お悔やみのメッセージを言葉で表現することの重要性は日本人が考えているよりもずっと高いと思われます。

本書では、先述のもの以外に次のような表現が紹介されていましたのであげておきます。

・Please accept my sincere condolences on your loss.

・I was so socked and saddened to hear about his sudden passing.

・My heart goes out to you in this difficult time.

・He was a wonderful person, and was always very kind to me.

・He will be much missed by all of us.

・May he rest in peace. 

 

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