日本人と英語

インとアウトの乖離の最小化

2021年3月10日 CATEGORY - 日本人と英語

書籍紹介ブログにて紹介した「総理通訳の外国語勉強法」からいくつかテーマをいただいて書いていますが、第二回目のテーマは「インプットとアウトプットの関係」についてです。

書籍紹介の記事でもお伝えしたように、すくなくとも社会人になって「実用的」に外国語を身に着ける必要性が生じた場合には「アウトプット」のスタンスに立って学ぶことが重要です。

その際に、あらかじめ知っておくべきとても大切な知識を本書では紹介していましたので以下にその部分を引用します。

「『小さい』という日本語を英語に言い換えてみてください。smallとlittleはすぐに口から出てきますよね。でもminorとかtinyも答えになります。このように英語で見れば知っているのに、日本語で言われると出てこないminorやtinyのような言葉は、あなたがこれまでに口頭で言ったり、人前で使ったことがない言葉である可能性が高いと思われます。」

これらの単語を例えば市販の単語帳からピックアップして、それを実際に口に出して使ってみるという作業を著者は推奨しています。その理由は以下の通りです。

「これらの単語は現時点ではアウトプットできなくても、見れば覚えていたということは、それを口頭で使える、つまりアウトプットしてビジネスで使える可能性が『全く知らない単語』よりははるかに高いのです。」

つまり、この作業によってあなたの英語のインプットとアウトプットの乖離を徐々に縮めていくことができるのです。

逆にこれをやらずに、ただ単語帳に載っている「全く知らない単語」をただひたすら頭に入れようとする従来からの受験向け単語記憶法は、「アウトプットなきインプット」であり、この両者が乖離している単語をどんどん増やしていくことになってしまいます。

もう一度、書籍紹介の記事の中で書いた文章を確認してみます。

「何のために外国語を学ぶのかを考えれば、至極当たり前のことなのですが、12歳から18歳くらいまでに刷り込まれたスタンスというのは、このように人間の行動を本質的なものから遠ざけてしまう力があります。」

「実用的」に外国語を身に着ける必要性が生じた社会人に必要なのは、「今まで聞いたこともない様な新しい単語」を一つでも多く「使うことができないけど聞いたことはある単語」に変換しようとするスタンスか、それとも「使うことができないけど聞いたことはある単語」を「使える単語」にまで高めるというスタンスのどちらなのかを実際の学習を始める前にまず自分自身に問いかけましょう。

この一つの行動をかませてから学習を始めるというだけで、その先にある成果は大いに変わってくると思います。

なぜなら、後者の方が圧倒的に楽ですし、また楽しいからです。