日本人と英語

「ケンカ」に使える英語フレーズ

2025年3月7日 CATEGORY - 日本人と英語

書籍紹介ブログにてご紹介した「英語でケンカができますか?」に関連して一つだけ記事を書きたいと思います。

紹介記事では、「ケンカ」の定義を「問題解決のための論理立ったまっとうな議論」と逆説的にとらえていると書きましたが、そうは言っても「ケンカ」と銘打つだけあってそれはそれは「強力なフレーズ」にあふれていました。

この記事の目的は、本書の中で私が今まで一度も目にしたことがなかった「フレーズ」にして、「これは使える」と思ったものをここに厳選してリスト化することです。

誤解がないようにしておきたいのですが、ここでは40種類にわたる「ケンカ」の場面(ストーリー)の中に存在する強力なフレーズを厳選して私が「フレーズ集」にしただけであって、これらのフレーズを個別に覚えるということを推奨しているわけではなく、これらのフレーズが決め台詞として機能する文脈を含めて理解していただきたいというのが趣旨です。

つまり、これだけを暗記したところで意味はほとんどなく、その効果的な文脈込みで習得すべきものとご理解ください。

それでは行ってみましょう。

① Letting him go is the lesser of two evils.(彼を追い出す方がマシです。)

→「 lesser of two evils=二つの悪のうち、より悪くない方」=「マシ」という意味

 

Notwithstanding, our managers are concerned that your vision isnt consistent with ours.(そうであったとしても、弊社のマネージャーたちはビジョンが一致しないことを心配している。)

→「Notwithstanding=前置詞もしくは副詞」で逆説で述べる時に使用する。Notwithstanding that~で従属接続詞としても活用できる。

 

③ You need to keep up your end of the bargain.(御社には契約の責任を果たしていただく必要があります。)

→bargainは値引き以外に契約・駆け引き・取引の意味がある。直訳すれば、「契約の最後までついてくる必要がある」ということ。

 

④ Being busy doesn’t cut it.(忙しいではとおらない)

→cut itで「うまくいく、水準に達する」だが、通常否定文で「~ではとおらない」で使用される。

 

⑤ A lot of things do not add up.(多くの点でつじつまが合わない)

add upで「合計する、納得がいく、つじつまが合う」の意味。

 

⑥ We will get to the bottom of it.(真相を究明する。)

→get to the bottom of~で「~の根底にたどり着く」=「∼の深層にたどり着く」の意味。

 

⑦ We are bending over backwards already.(我々はすでに全力を尽くしています)

→bend over backwardsで「体を後方に反り返す」=「全力を尽くす」の意味。

 

⑧ Your sales rep has not visited us  in over a year for crying out loud.(なんてこった!あなたの営業さんは一年以上弊社に来ていません)

for crying out loudで「なんてこった!=驚くべきことに」の意味。

 

Make no mistake about it, we will take legal action.(間違いなく、私たちは法的措置に訴えます)

→make no mistake about itで「間違いなく=いいかよく聞け」という念押しや強調の意味。

 

To put it bluntly, I’m tired of you.(率直に言って、あなたに飽き飽きなんだ)

→  bluntlyは副詞で「素っ気なく」の意味。

 

⑪ I am up to my ears in my paperworks.(書類の処理で手一杯なんだ)

up to my earsで「耳のレベルまではまり込んで」の意味。別バージョンとしてup to one’s neckやup to one’s eyeballsがあり、首→耳→目の順でレベルが上がってくということか?

 

⑫ White collar workers only got slaps on the wrists.(ホワイトカラーは生ぬるい罰しか受けてこなかった)

get a slap on the wristで「しっぺを受ける(手首にピシャリ)」=「手ぬるい罰を受ける」の意味。

 

⑬ I have been the subject of verbal abuse.(私はずっと言葉の暴力の被害を受けています)

→be the subject of ~で「∼の対象とされている(被害をを受けている)」の意味。

 

With all due respect, I really don’t think that is a good idea.

With all due respectで「すべての当然の敬意をもって」=「恐れながら」の意味。

ex)due diligence(=due care)

→このdueは形容詞で「正当な」の意味。よって「正当な配慮」=「正当な評価」つまり、企業買収の際の企業価値の算定のことを意味する。

The new model is due to be released.(新型は今月中に発売の予定です)

→このdueは形容詞で「∼の予定である」の意味。

The deadline is due this week.(この書類は今週が締め切りだ。)

→このdueは形容詞で「期限が来ている状態」の意味。

 

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