
含むのか含まないのか、それが問題だ
2021年11月5日 CATEGORY - 日本人と英語
書籍紹介ブログにてご紹介した「『英語が読める』の9割は誤読」からテーマをいただいて書いていますが、第五回目の今回が最終回です。
最終回のテーマは、日本語でも注意が必要な「以上(以下)」「未満(超)」などの「境界を含む含まない」の議論です。
この議論は日本語においてもかなり厄介なものです。おそらく、日本人の多くが小学校高学年になってようやくきちんと理解し使いこなせるようになるものでしょう。
以下に本書の該当部分を引用します。
「境界や端に関する表現は英日両方にいくつか存在し、ルールがはっきり決まているので、対応する訳語を当てるのは特に難しくはありません。ただ、日本語話者でこの手の表現を使い間違える人が決して少なくないのと同様に、英語のネイティブスピーカーにもそういう人はかなりいる、ということは頭に入れていてください。ここでご紹介するのは英日どちらであれ、例えば数学の問題を解くときにも正しいとされる区別です。両方の表現で頻出するものをまとめると以下のようになります。」
<<境界を含む>>
at least(以上) ⇔ at most (以下)
or more(以上) ⇔ or less(以下)
from….to~ (…から~まで)
<<境界を含まない>>
more than(より多い) ⇔ less than(より少ない)
between A and B (AとBのあいだ)
above(より上) ⇔ below(より下)
over(より上) ⇔ under(より下)
inside(より中) ⇔ outside(より外)
これらは著者も言っている通り、ルールですので単語と同じように記憶するだけで問題ないと思います。