日本人と英語

和製英語らしくない和製英語 その1

2021年11月2日 CATEGORY - 日本人と英語

書籍紹介ブログにてご紹介した「『英語が読める』の9割は誤読」からテーマをいただいて書いていますが、第二回目と次回第三回目のテーマは、「和製英語」です。

和製英語については、このブログでも何度もご紹介して、その悪影響に関する注意を促してきました。

例えば、以下のように。

「勝手に日本人が作ってしまった和製英語でも、それが一つのことを意味するものであれば、その単語を『理解されない』だけで済みます。しかし、それらは和製英語の意味以外に、本物の英語も存在することで、別の意味を持っているのです。つまり、『理解されない』だけではなく、まったく違うことを意味して「誤解」を生じさせてしまうという二重の問題を抱えているのです。」

本書では、「ピックアップ」を、このケースにまさにズバリはまっており、尚且つ日本人の多くがその事実に気づいていない、つまり「これは和製英語ではなく、正真正銘の英単語として使っている」という意識で使っているものとして取り上げています。

その部分を以下に引用します。

「ピックアップは英語にもその表現が存在し、しかも半分くらい意味が重なっているからこそ余計タチが悪いとも言えます。pick upを英和辞典で引くと、『拾い上げる、(車などに)乗せる、取り戻す、元気づける、片づける、学び取る、逮捕する、(勢いなどを)増す』などいろいろありますが、日本語で『ピックアップする』という時にたいがい意味する『選び出す』はありません。例えば、『She bent to pick up a flower.』の意味は『彼女は身をかがめて花を摘みあげた。』であり、物理的、肉体的な手の動きだけを表しています。それと同様に、『She picked up three books to read.』は『彼女は読むべき3冊の本を(床や机から手を使って)拾い上げた。』であり『彼女は読むべき3冊の本をピックアップした(選んだ)。』という意味にはなりません。もし、『選ぶ』と言いたいなら、pick outまたは単にpickのみを使うべきです。」

言われてみれば、独自の視点でニュースを選んで解説してくれる「NewsPicks」も「NewsPickUp」じゃないですものね。

それにしても、和製英語の存在は百害あって一利なしですね。