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お金は歴史で儲けなさい

2021年5月14日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

前回ご紹介した、「武器としての資本論」では、資本家階級は労働者階級が知らないうちに「階級闘争」をしっかりと戦ってきたという衝撃的な事実が明らかにされていました。

つまりそれは、資本家は戦いの仕組みを知って行動をし続けているのに対し、労働者はその仕組みを知らないばかりにやられっぱなしであるということでした。

しかし、それは「資本」の性質がそういうものであるということであって、資本(家)を悪者扱いするべき話ではないということも付け加えました。

それは知識を身に着けることで自分と自分に関係する人間の生活を守ることを意識的に行うかどうかという選択の問題と捉えるべきだということです。

今回は、同じように「武器として」の知識、それも非常に精度の高い知識である「歴史」の重要性を私たちに伝えてくれる書籍をご紹介します。

本書のタイトルはズバリ「お金は歴史で儲けなさい」です。

日本には明治維新や太平洋戦争の敗戦という大きな断裂があるために本当の意味での「富裕層」はそれほど多くないと言われますが、欧米には数多くの戦争や恐慌、バブルを経て、何百年も一族の資産を維持・拡大し続けている資本家が数多く存在しているそうです。

以下、そのような継続的な資産家が「歴史」を重視することで一族の資産を維持・拡大し続けられている理由についての言及部分を引用します。

「彼らは非常に『歴史』を重視します。最新の知識やスキルも大事ですが、それは時間が経過するとすぐに陳腐化してしまいます。しかし、歴史から得られた知見は、決して古くなることはありません。同じようなことを人は繰り返すからです。歴史を知っていれば、バブルがどの程度の規模で破裂するのか、戦争が起こった時、株価はどう動くのか、新しいイノベーションにどう対処すればよいのかなど、多くのことが分かります。ITの進化など何も恐れる必要はないのです。あまり公言されていないものの、成功した多くの投資家は徹底的に過去の局面の洗い出しを行っています。投資の世界で勝ち続けるには、自分の感覚や他人の意見だけに頼っていては危険であり、歴史という客観的な英知を利用する必要があるのです。」

本書では、様々な過去の局面を洗い出し、それを現在の日本経済の状況に当てはめて、今後の展開を見通しています。

ただし、その見通しが100%正しいかどうかは重要ではなく、私たちがこの「歴史」という英知を「武器とする」ことによって、自分と自分に関係する人間の生活を守ることを意識的に行う選択肢を増やすという意味で重要なのだと思います。