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たった一人の熱狂

2015年12月30日 CATEGORY - 代表ブログ

たった一人の熱狂              

 

 

 

 

 

 

皆さん、こんにちは。 以前に、サイバーエージェントの藤田社長と幻冬舎の見城徹社長の共著として、「憂鬱でなければ、仕事じゃない」という本をご紹介しましたが、この本によって、幻冬舎の見城徹社長の物の見方について、非常に感銘を受け(共感できるとまではなかなかいきませんが)、彼の著書が出たら必ず読むようにしようと思っていました。

その最新本がこの「たった一人の熱狂」です。 彼の言葉ひとつひとつが、「本音」です。いかなる「建前」も許さない姿勢がその発言ににじみ出ているような気がします。というのも、そのような言葉を発する前提としての「行動」にも、必ず「自己責任」と「覚悟」がついてまわっているからだと思います。

本書にて取り上げられている彼の言葉すべてが、心に突き刺さるものなのですが、その中でも私の胸に突き刺さったのが、「売れない本に価値はない」という言葉です。 この言葉の解説として以下のように述べられていました。

「僕は若い頃から『これは売れなかったがいい本だ』という言い訳は一切やめようと決めてきた。売れる本は無条件で尊敬すべきなのだ。テレビの世界で、視聴率にこだわるテレビマンを批判する人がいるが、きれいごとだけでテレビは成り立たない。面白く、なおかつ視聴率をとれる番組を量産してこそ、低視聴率だが骨太のドキュメンタリーにまで予算を回せるのだ。『視聴率が取れなくてもい良い番組を作るのがおれたちの仕事だ』と居直るテレビマンばかりであれば、テレビ局全体が沈没して番組なんて作れなくなってしまう。」

私としては、前者の「言い分けをやめよう」ということについては、その通りだと思いました。ただ、後者の「売れる本は無条件で尊敬すべき」だということについては、すぐには同意できませんでした。 私としては、ランゲッジ・ヴィレッジの運営において、「売れる」と分かっていても、参加者の「成果」につながらないと確信できるものは、絶対に売りたくないし、売り上げが厳しいときもやせ我慢してきたからです。

しかし、ここでふと思ったのは、前者はその通りだけど、後者は?というのは、という論理の矛盾を解決するのが、まさにこの「やせ我慢」できるかどうかだということでした。 一事が万事、このような「本音」のオンパレードの一冊です。 この本のサブタイトルは「仕事と人生に聞く51の言葉」です。「本音」というのは、よく効く「良薬」ですが、効きすぎると「毒薬」にもなりかねません。 この51の言葉は、まさにそのようなものだと思いますので、気を付けて読んで下さい。(笑)        

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