
バブルって
2009年3月28日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
またまた、胸がスーとして納得が行く本に出会いました。それがこれです。
「すべての経済はバブルに通ず」
日本のバブル経済崩壊、アメリカのサブプライムローン崩壊、これらのバブル崩壊がなぜ起きてしまったのか。あれだけの頭脳集団が、バブルのわなになぜとらわれてしまったのか。
そしてそれを繰り返すのか。
ずーと不思議だと思っていたのですが、なかなかそれを簡単に、そしてきちっと納得がいくように説明してくれる本になかなか出合えなかったのですが、これは間違いなくその一つでした。
その理由をこの本が述べているようにこのブログで説明することはちょっと難しいのですが。さわりだけ。
そのキーワードは、「証券化」というリスクを見えにくくし、流動性を高め、多くの人が資産を運用に参加できるようにする技術。
それから、それによって、それを運用するプロ、これが私の言う頭脳集団なのですが、これらの方々の、お客さんである投資家の期待とライバルとの競争による「意識的なリスク無視」。
この二つが私のなぜ?に答えてくれました。
たとえば、ビルや家を買うというと、その立地や集客力というころを専門的に考えなければならないからこれを運用するには素人はなかなか難しいので、参加者の数がものすごく限られてしまいます。
しかし、これを証券化すれば細かくなるし、数字としてのリスクしか表現されないので、多くの人が素人でも参加できるようになりその結果、売り買いがしやすいカタチとなるというわけで、リスクを見えづらくしてしまう。
その上で、それらをより上手に運用してくれるプロにお金を預けて運用を任せるという投資家が出てくると、そのプロはそれらの投資家のお金の取り合いをします。
より儲けを出せるようにがんばる。そうすると、まともにリスクを考えれば、買わないような証券も、危ないけど、実際に利益が出るかもしれないという可能性にかけ、ギャンブルのようなことをしないと他のプロにお客さんを取られてしまうというプレッシャーと戦わなければならなくなる。
そして、頭では分かっているけど・・・・ということになる。
これは言ってみれば「五分五分の賭けに出て、自分だけは絶対に勝てると思い込んで勝負にでる」ことに近いかもしれません。
頭の良いプロも、プレッシャーによって、何度もパチンコですってしまうようなパチンコ好きのおじさんのような行動パターンを取ってしまうということです。
簡単に書きすぎてこれではわけが分からないかもしれませんが、なぜあれだけの頭脳集団がバブルを繰り返してしまうのかということの理解はこれによってできたような気がします。
もっと詳しくは是非、この本を実際に読んでいただきたいと思います。
きっと、堅実に頭を使って生きなければなと真剣に思われると思いますよ。