
リーダーシップとは
2012年6月21日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
先日、早稲田大学のビジネススクールの教授による「リーダーシップ」のお話を聞く機会を得ました。
リーダーシップというものの『定義』をされていました。
それは、
(1)ビジョン・方向性(Vision&Direction)
(2)コミュニティー(Community)
(3)価値(Values)
の三つの条件を満たすことだそうです。
(1)のビジョンと方向性は、組織の将来ビジョンを定め、綿密に計画された戦略とともに組織が進むべき方向を明確に示す力
(2)のコミュニティーは、部下、フォロアーとコミュニティーを形成し、個人の自己実現を図りつつ、組織としての可能性を実現させる力
(3)の価値は、ステイクホルダー(さまざまな利害関係者)の集合であるソサエティー(社会)に対して、組織として継続して価値を提供していく力
この三つの条件を全て満たした場合のみ、それをリーダーシップと呼ぶことができるとするのです。
このように考えると、一般に誰もがリーダーだと名前をあげる人と、ある人にはリーダーだと言われるが、ある人はとんでもない!と否定される人とがいるということに合点がいきます。
ちなみに、その例として、ソフトバンクの孫正義社長とオウム真理教の麻原彰晃死刑囚の二人をあげられていました。
この二人について、この三つの条件に当てはめて考えて見ます。
二人とも(1)ビジョンはあります。
孫さんは、「ITの力で人々を幸せにする会社」というものです。麻原死刑囚は、「日本をオウム教の宗教国家にすること」です。
そして、(2)コミュニティーについても、ソフトバンク社の社員は皆、孫さんのビジョンに共感しているはずです。
そうでなければ、これだけ短時間にあれだけのパフォーマンスを実現することは不可能です。
麻原死刑囚も、当時のオウム教団の信者、また、いまだに残る高橋容疑者の帰依を見れば、言わずもがなだと思います。
ただ、最後の(3)価値に大きな違いあります。
なるほどなと思いました。
この三つに当てはめて考えると、現在、いわゆる「リーダー」と言われる立場にいる人に本当の『リーダーシップ』があるかどうかのチェックリストになるなと思います。
また、他人事ではなく、私も自らの会社の運営をするにあたり、この三つを常に自問自答して活動していくことを自らの心に誓いました。