人件費のギャップと国際化
2012年3月7日 CATEGORY - 代表ブログ
大阪市長が橋下さんになってから大阪の行政が大きく動いていますね。
その中で、全国的なニュースとして、「大阪市バスの運転手の年収は739万円」ということと、それなのに「市バスの事業は28年間赤字続きで、累積赤字600億円を超える」というニュースがセットでありましたので驚きが加算されました。
でも、大阪市バスの運転手さんの給料が破格だということは大阪では有名だったようで、危機的な状況というのは慢性化すると危機と感じなくなるものだということなのでしょうか。
同じような事業を行う在阪大手5つの民間業者の平均が544万円ということを考えるとその無策ぶりというかまさに「ゆで蛙」ぶりにはすさまじいものがあります。
しかし、それと同等に議論するわけにはいかないとは思いますが、人件費の国際格差というものもすさまじいものです。
SEACTテストを、予定の価格にて実現できるのもその格差のおかげだともいえます。
日本人の英語話者の平均の力をはるかに凌駕する英語力を持った人材をフィリピンでは10分の1の給料で雇うことができるのです。
このことは、英語業界に限らず、IT業界など、様々な業界にてすでに起こっていることでもあります。
国際化とは、この国境による価格格差を平準化する力だと言い換えることができると思います。
彼らの力による便益を日本を含む世界が享受していけば、いずれは「国際的に適正」な水準に収まっていくはずです。
そしてそれは、現在それらの国々に比べ非常に高い水準の給与を受けている日本人をはじめとする先進国の人間からすればプレッシャーであるということです。
このプレッシャーをよい方向に利用して、より創造性の高い仕事をすることができるような国民となるか、それができずにじわりじわりと「国際的に適正」な水準に落とされ、それを甘んじて受けるかの選択をしなければならないときがそう遠くないところまできているような気がします。
そのギャップを生んでいる原因は「国境」だけとは限りません。
「英語」=「ネイティブ」という日本人の気持ちもそうかも知れません。
それ以外にも、人間の気持ち、欲望、さまざまなことがあげられると思います。
特に大阪市バスの件は、何が原因なのでしょう?
国境」ということだけはなさそうですが・・・