実力と内面性
2008年2月1日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
大相撲が久しぶりに大盛り上がりでしたね。
結果的には両横綱の優勝決定戦で白鵬が勝ち、休場続きだった朝青龍が準優勝でした。
しかし、今回の世間の「悪役」朝青龍に対する見方というものが私には非常に興味深かったです。
場所前は、横綱朝青龍バッシング一色でした。
横綱は強いだけじゃだめ、品格が無くては横綱になるべきではない。
そういった意見が大方でした。
しかし、そこのところはどうでしょう?「実力と品格」どちらが優先されるのでしょうか?
もし、品格も絶対に必要な要素であったら新弟子検査のときに体格だけではなく、人格を精査する検査項目を追加すべきではないでしょうか?現在では、そのような項目は無く、いってみれば朝青龍は強さを競う大相撲の出世争いの土俵に堂々と上がって、その中で実力を磨き、見事に「綱」をつかんだのです。
誤解されては困るのですが、私は朝青龍を好きではありません。
相撲取りとしてではなく人間としては彼のようにはなりたくないし、子供たちも彼を目標にするべきではないと思います。
しかし、それと横綱の適正というものをごっちゃにしていた今までの議論はおかしいと言いたいのです。
結果的に世論もそのことに気づいたのか朝青龍を「悪役」としての横綱として認めたと見られます。
横綱審議委員のあの女性の方の一連の動きを見ていると薄っぺらさを感じざるを得ません。
彼女は相撲取りの全身でぶつかるという激しさ、怖さをおそらく知らないはずです。
私は、横綱を審議するメンバーには、違うフィールドでもかまわないので彼らの気持ちを少なくとも体感できている方になっていただきたいと思います。
でも、早く、あの「にっくき悪役」朝青龍を倒せる日本人の横綱が出てくることを期待したいです。