常識の罠
2012年5月6日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
今週も興味深いニュースがありました。
なんと、公立図書館の運営をあのTSUTAYAが請け負うと言うものです。
産経新聞の記事を以下に引用します。
「TSUTAYA(ツタヤ)を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と佐賀県武雄市は4日、武雄市図書館の企画・運営に関する提携で基本合意したと発表した。CCCが指定管理者として来年4月から図書館を運営し、開館時間を延長するなどサービスの向上を図る。武雄市図書館の運営費は年間約1億4500万円かかっているが、同市はCCCへの委託で1割程度減らせると見込む。この日都内で会見した樋渡啓祐市長は「サービスを向上しつつも経費を下げるために、民間のノウハウを提供してもらう」と述べた。CCCが公立図書館を運営するのは初めて。CCCによる運営では、現在は午前10時~午後6時となっている開館時間を、午前9時~午後9時に拡大。年間約30日あった休館日もなくして無休にするという。図書館の利用カードはCCCのポイントカード「Tカード」へ切り替える。Tカードは若い世代に普及しており、図書館を使わない人が多いとみられる若年層を呼び込む狙いがある。本を借りた人へのポイント付与も検討する。館内20万冊の蔵書を即座に検索できるシステムを導入するほか、本を読みながら飲食できる喫茶店も併設。雑誌や文具も販売する予定だ」
このニュースで驚きなのは、従来の市独自の運営から民間であるCCCに移行した場合
■委託で運営費を1割程度減らせる
■開館時間(午前九時から午後九時までで年中無休)を延長するなどのサービス向上を図る
■飲食も可とする(カフェ併設)
ということです。
経費削減につながってなおかつサービス向上!
では、なぜこんなに素晴しいことが全国『初』でニュースになってしまうのでしょうか?
私はいつも思ってました。
なぜ、税金で運営している図書館が納税者である労働者が働く時間に閉館してしまうのか?
飲食が禁止という理由は何なのか?
コーヒーを飲みながら読書をするあのなんともいえない至福のスタイルを提案したらもっと本好きが増えるのに・・・etc.
民間に委託するだけで、これらがあっという間に解決するのですね。
ちなみに、移行に伴うマイナスポイントも考えてみました。
収益性を考えすぎて、人気のある本しか蔵書にしないとか?
でも、それらのマイナーなニーズは、蔵書にせずに、他市の図書館との連携など、ネットワーク技術を使えば、民間でも解決できます。
「問題が起こったときに、知恵を絞って解決し続ける」
この姿勢が民間の素晴しい力だと思います。