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弱くても稼げます

2022年3月20日 CATEGORY - 代表ブログ

皆さん、こんにちは。

私にはランゲッジ・ヴィレッジを創業当時同じような事業が他に存在していなかった状態から今まで17年にもわたって運営し続けることができているその理由を考える上で絶対に忘れることのできない恩人が何人かいます。

今回は、私にとって確実にそのうちの一人だと言える人が出版された「弱くても稼げます」という本をご紹介します。

著者の小山淳氏は、2000年代初頭に静岡でIT企業を設立し、当時ホームページというものが企業のPRとしてほとんど利用されていない段階で、その可能性に関する分かりやすい説明、他を圧倒する素敵なデザイン力、そして何よりその可能性に対する凄まじい情熱で、業績を伸ばしていました。

私は、ランゲッジ・ヴィレッジを始めたばかりの時にはEmailが精いっぱいというくらいにITについては無知だったものを、彼の情熱的かつ論理的な説明に感銘を受け、破格の条件で(もちろんうちにとって 笑)彼の会社にウェブサイトの作成を依頼しました。

現在、私のこのブログは当時から現在まで継続しており、その総記事数は2000を優に超えていますが、それも当時の彼の説明に感銘を受けたことが間違いなく原動力になっています。

その後、彼は静岡県藤枝市で「藤枝MYFC」というサッカーチームを設立し、その運営方法として特定の企業の資本に頼るのではなく、一人一人のサポーターの支援と意見をネットで統合することでの運営という世界的にも珍しい方法へのチャレンジに失敗しながらも、史上最速でJ3に昇格させるなどその経営手腕を発揮しました。

ここまでのお話は、以前にもこのブログでご紹介していますのでご参照ください。

現在は、それらの経験を元に地元静岡を離れ京都を拠点にプロスポーツクラブの運営やコンサルティングを行うベンチャー企業「スポーツX」を経営されています。

そんな彼が書かれた本ですから読まないわけにはいかないわけですぐに購入したのですが、その共著者の豪華な顔ぶれをみて驚かされました。

そのうちの一人である早稲田大学大学院の入山章栄教授はちょうど以前記事の中でもご紹介した「両利きの経営」の解説者でもあり、日本を代表する経営学者ですし、もう一人の一橋大学大学院の阿久津聡教授は今ではブランド論の大家として有名ですが、こちらも以前の記事にてご紹介した私が大学在学時に教養ゼミでお世話になった竹内弘高教授の愛弟子として講師に就任されたばかりでしたが前途有望な若手研究者としてそのお名前を轟かせていたのではっきりと覚えていました。

まさか、こんなビッグネームの方々とともに自らのフィールドについての対話本をだされるとはと、小山さんのバイタリティーの高さに改めて感服いたしました。

前置きが長くなってしまいましたが、本書を読んで本書のタイトル「弱くても稼げます」の意味を自分なりに考えてみました。

小山氏は、自らが携わるサッカーチームを大きなスポンサー企業からの「寄付」で成り立たせる従来のプロチームの形ではなく、実際にプレーする選手がそのチーム(企業)の社員として会社の収益に貢献する活動を行うことで経営を成り立たせる仕組みを実践しています。

これは、一見すると選手を中途半端な育成環境に置くこととなり、チームとしての成長を阻む仕組みのようにも見えますが、実際にこの仕組みを回している彼はこの経験こそが彼らのセカンドキャリアだけでなく、選手としての成長にもプラスに寄与するものだと言います。

スポーツで考えると納得できないかもしれませんが、一般の企業では当たり前のことです。

例えば、世の中に数ある企業は、大企業から中堅・中小そして零細企業と様々な規模の企業が当然のこととして独立採算で運営されています。

そして、その採算性は大企業だからよく中小零細だから悪いとは限らず、それぞれの規模において、最適化するべく企業運営はなされているのです。

彼の実践はまさに、それと同じことをスポーツにおけるチーム(企業)でも行うこと、すなわち「弱くても稼げます」というビジネスの仕組みがこれからのスポーツにも求められるはずだという信念に基づいているように思えます。

高校サッカーや高校野球、そして高校ラグビーだって自分にとって身近なチームの試合ならばワールドカップより盛り上がるなんてことも十分あり得るのですから決して不可能ではないと思います。

小山さんの目標の実現に大いに期待したいと思います。

 

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