「持ってる」とは
2016年12月16日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
「持ってる」という言葉、これはいつのころからか頻繁に使われるようになって、いつの間にか日本語として成立するようになっています。
この「持ってる」という言葉は、そもそも何を「持ってる」ことを表現するのか、このことについて一冊丸々解説している本である「『持ってる人』が持っている共通点」を読みましたのでご紹介します。
まず、「持ってる人」という言葉の意味合いとしては、「不確実な勝負の世界で奇跡を何度も起こす人」を意味し、特にスポーツの世界で常に結果を期待される中で、その結果を高い確率で出すことができるサッカーの本田選手や野球のイチロー選手があげられます。
そして、ここでのポイントは、奇跡を「何度も」起こすことであり、単に「ラッキー」な人とは区別されているところです。
「ラッキー(運が良い)」なことは、誰にも不定期にくるものですから、基本的には確率論で説明ができるはずです。しかし、その不定期にくるものを、「ここぞ」というタイミングできっちりと捉え、結果につなげられるというのは、まさにそのタイミングで「準備ができている」ということに他なりません。
本書においては、そのタイミングで「準備ができている」状態にするための「努力のしどころ」について非常に的確に説明されていました。
その「努力のしどころ」についての観点は三つあります。
「他人」「感情(恐怖や不安)」「過去」の三つです。
この三つは、自分ではどうしても「変えられないこと」という意味で共通しており、これらを意識してなされる努力は無意味、もしくは有害だと言えます。
そうであるならば、そのことを理解することで、これらを変えるための努力を完全に放棄して、それ以外の自分で「変えられる」要素に対して努力を振り向ける習慣を身に付けることが重要となります。
いわゆる「持ってる」人は、この習慣を意識的に自分のものとして、確率論に支配される「ラッキー(運が良い)」が訪れるタイミングに「準備ができている」状態を合わせることで、極限までその成功率を高めることができる人だと言い変えることができます。
そして、もう一段階上の「超」持ってる人は、もう一段階上の習慣を身に付けているようなのです。
それは、「変えられない」要素である「過去」についての考え方です。
つまり、過去は「事実」としては変えることができないけれども、それらの「事実」を自らの中で「編集」することで、その「意味合い」についてを自分の都合のいいように変えてしまうことができるという考え方です。
「失敗は成功のもと」
これは、「失敗」や「挫折」というマイナスな「事実」を、「経験」という自らが未来の成功をおさめるための糧として「編集」し直すことの重要性を見事に一言であわらしたものだと思います。
そうなると、「気持ちの切り替え」という言葉があるように、もう一つの「変えられない」要素である「感情」も変えることができるようになり、自分自身の感情がマイナスからプラスに変えられたなら、それを感じ取った「他人」もその人にとってプラスの存在に変わっていくということも、無理なく理解できるような気がしました。
そう考えれば、「持ってる」人とは、その言葉のニュアンスである生まれつきの「才」ではなく、十分、後天的に習得することができる「スキル」であるとも言えるのではないかと思えてきました。