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秀才の育て方

2015年11月27日 CATEGORY - 代表ブログ

秀才の育て方              

 

 

 

 

 

 

皆さん、こんにちは。 前回の記事にて教育についての本は、基本的に著者の個人的な経験や身近な事例などを基に書かれたものがほとんどなので、読む前にあくまでも「体験談」であるということを理解して読む必要があると述べました。 そのことがぴったりと当てはまる本が現在様々なメディアで話題になっています。 それが、「『灘→東大理Ⅲ』の3兄弟を育てた母の秀才の育て方」という本です。

以前にご紹介したビリギャル本には、心理学の考え方をベースとした検証可能な主張が多く見られたのと対照的に、この本は、思いっきり一人の「主婦の主観」によって書かれています。 そして、始末が悪いことに、その結果が「灘→東大理Ⅲ』の3兄弟を育てた」という他の追随を許さない位素晴らしいものだということです。(笑) このことが、この本を良くも悪くも「話題の本」にしているのだと思います。 この前提の下で、完全に「主婦の主観」によって書かれているのです。

例えば、 「我が家では子供たちの学校の準備はお母さんの仕事ですから、彼らは何もチェックせずに出ていきます。私は、子供が高校を卒業して親元を離れる18歳まではすべて親の責任、親の仕事だと考えています。」 「子供たちがいる間は、片付けよりも子供に顔を見せることのほうが大切です。今の年齢の子供は今しかいません。その一瞬を失ってまで掃除をする必要があるのか。そう考えて、すぐに掃除はやめました。」 「完璧主義のお母さんほど、『子供をみなきゃ』『家事もしなきゃ』『主人のお世話をしなきゃ』となってしまうでしょう。私は、子育てには覚悟と責任を持っていましたが、他のことにはあまりこだわりませんでした。」

とまあ、こんな具合です。当然、ある程度の批判は予想でできますよね、、、 ただし、著者はあらかじめ本書で次の主張もしています。

「育児書や育児トレンドは絶対に鵜呑みにしてはいけません。しっかり自分の頭で考えて取捨選択するべきです。」 だと思います。 前回私は、これらの様々な「個人的な体験談」から読み手としての「一般論」を導き出すことが重要だと述べました。 そして、また、自分自身の行動にどう応用するか、それは私たち読み手一人一人が自分自身の条件と相談しながら、自分自身で決めるべきだとも。 ただ、今回くらい「独特な」主張だとそれもなかなか難しいからとは思いますが。(笑) しかし、この「話題の本」による混乱の責任は著者にあるわけではないことははっきりとさせるべきだと思います。 それは、あくまでも我々読者側の、「体験談」に対する対処の姿勢にこそあるのだと改めて理解する必要があると痛切に感じた次第です。