迂回路
2012年8月2日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
東京都や熱海市が「カジノ」を合法化して、税外収入の獲得方法として活用を検討したいということを言いだしてからどれくらい経つのでしょう。
私は、パチンコから始まって、ギャンブル的なことにはなんの興味もありませんので、「カジノ」自体には関心はありませんでした。
しかし、公共団体が、そのようなことに乗り出すというニュースには少なからず興味はありました。
ですが、それらは、時折思い出したように盛り上がりは見せるときはあるものの、結局、足踏みです。
そんな中、こちらも1~2年前からでしょうか、ハウステンボスが、上海航路の船上で、「カジノ」運営をするという話がありました。
そして、こちらは、既に運営を始めたそうです。
そのからくりは以下のようです。
「ハウステンボス(HTB、長崎県佐世保市)グループが運航する長崎―上海航路の客船オーシャンローズ(3万413トン)の船内で、カジノ営業が始まった。カジノは国内では違法だが、客船はパナマ船籍で国内法が適用されない。公海上に限り営業するため、運航会社HTBクルーズは「法律上は問題ないと認識している」としている。客船は2カ月の改装を終えて25日に運航を再開、カジノ営業を始めたという。運航会社によると、娯楽性や集客を拡大するのが狙い。同社が船内に提供した一角で海外の会社が運営している。運営会社の名前は明らかにせず、具体的な内容もスロットマシンのほかは運営会社に任せており分からないとしている」
こうなってくると、国家ってなに?法律って何?ってことになりますよね。
公海上というという全く新しい、「土地」概念の発想に法律がついていけない。ということなのでしょうか。
これと同じようなことが、「サイバースペース」という概念の出現のために起こっています。
例えば、出版物規制などをかいくぐる有害サイトもそうです。
それらと一緒にしたくはないですが、私たちがやろうとしている、フィリピンと日本をスカイプでつないで、価値を提供するSEACTテストも、一部該当するかもしれません。
今でも日本は、フィリピンの方に協力を得たくても、ヴィザの発給が厳しすぎて、彼らのコストメリットを活かすことができない入国管理体制です。
それを、ネットによって出来上がったサイバースペースという「迂回路」を使って価値の提供が実現できるのです。
今後はそれらが加速度的に広がっていくことは間違いないことだと思います。
そうなることを前提として、我々「国民」、「市民」も国家ってなに?法律って何?ってことを真面目に考えながら、それらのメリットを最大限に活用していくべきだと思います。