鎖の一つになる
2017年9月18日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
先日(2017年9月11日)のNHKの番組プロフェッショナル仕事の流儀にてIPS細胞でノーベル賞を受賞された山中伸弥教授が取り上げられていました。
山中教授のIPS細胞の実績による受賞は、私たち一般人にもイメージしやすい業績でもあり、またその技術の応用の幅も私たち人類全体の利益に直結する偉大なものです。
ですから、近年のノーベル賞受賞者のどなたよりも明確に私たちの記憶に残っていると思います。
これだけインパクトのある実績を残した山中教授ですが、実際に教授から発せられるイメージはまさに「謙虚さ」そのものと私は感じていました。
今回、番組内での教授の以下の発言によって教授のその実績と謙虚さのギャップの理由がよく分かりました。
「私は(医学の歴史の長い)鎖の一つになりたい。その鎖のどこか一つでも欠点や弱点があったらすべてが台無しになってしまう。だからその一つになるということは、その鎖が絶対に切れないくらいにその一つの完成度を高めるということ。つまり、そこに圧倒的な努力を傾注しなければならない。(一部加筆修正)」
あれだけの実績を作られた山中教授にこの姿勢を見せられてしまっては、私たちがどのような姿勢で仕事に取り組むべきかが明らかになると思います。
仮にどのような成功を手にしたとしても、その上に安住することなどあり得ない。
これはどんな個人や企業にも言えることだと思いますが、実際にできる人はそんなに多くはないはずです。
最後に、この番組のクライマックスでおなじみの「あなたにとってプロフェッショナルとは?」との質問に対する山中教授の回答をダメ押しとして書いておこうと思います。
「自分が何も分かっていないということを分かっている、そしてそれを乗り越えるようにずっと努力ができる人の事だと思います。」
もう何も言えね~と言わざるを得ません。