やっぱり英語をやりたい! #308
2024年1月25日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介
【書籍名】 やっぱり英語をやりたい!
【著者】 鳥飼 玖美子
【出版社】 幻冬舎新書
【価格】 ¥1,000+税
【購入】 こちら
このブログでは今まで数えきれない数の鳥飼先生の著書を紹介してきました。
ただ、ここ数年は2021年9月発刊の「なんで英語勉強すんの?#277」が唯一の単独著書となっており、コロナ禍が原因なのかなと勝手に思いながらも物足りなさを感じていました。
本書は、そんな中で出版された鳥飼先生の単独新刊です。
本書冒頭の「はじめに」の中に次のような記述があり、著者がこのところ新たな著述をしてこなかった理由が分かりました。
「これまで私はずっと英語に関わってきました。政府による英語教育政策に疑問を抱くようになってからは、早期英語教育に警鐘を鳴らし、英語スピーキング力を入試で測定することの危うさについて、著者や講演などで訴えてきました。ところが、何年たっても、講演での質問はいつも同じようなことを聞かれますし、現行の英語教育政策に反対する人が増えたわけでもないような気がします。やっぱり英語は早くからやったほうがいいし、入試で英語スピーキング力を測れば話せるようになるだろう、という多くの方々の信条は変わりません。これだけ何冊も本を書いたのに何も変化は起こらない。どうしたらよいのだろうとわからなくなって、この1~2年ほどは本を書く気力がうせてしまいました。」
こんな背景もあり、本書は現行の英語教育政策に対する批判や著者の理念や理論を前面に押し出すやり方ではなく、前著「なんで英語勉強すんの?#277」と同じく、学校や試験の英語で苦しんでいる英語嫌い予備軍を少しでも減らすことを目的として、著者本人のみならず著者の友人知人の独自でユニークな英語学習体験を事例として紹介する内容となっています。
今回改めて著者の新刊を読むことができてとてもうれしい気持ちになる一方で、鳥飼先生が昨今の日本の英語教育事情をそこまで深刻にとらえていたんだと知り、少し感傷的な気分にもなりました。