プレジデント2022年4/29号 #270
2022年4月10日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介
【書籍名】 プレジデント2022年4/29号
【出版社】 プレジデント社
【価格】 ¥709+ 税
【購入】 こちら
本誌の2022年4/29号は、英語業界にいる者なら誰もが待ちに待ったものだったと思います。
というのも、#241にてご紹介した「プレジデントFamily 2020年夏号」以来、国内主要ビジネス雑誌において実に二年ぶりに「英語関連」の内容が特集されたものだったからです。
コロナ禍以前は「英語関連」のネタはビジネス雑誌にとってはいわば「鉄板ネタ」ともいえるものであり、2011年5月以来、主要ビジネス雑誌における「英語関連」の特集をこのブログで(おそらく)一つもこぼすことなく取り上げてきた結果、約30冊、年3冊のペースで取り上げることとなりました。
それが、私の知る限りこのコロナ禍の二年間は一度も取り上げられませんでした。
コロナ禍が始まって半年がたった2020年6月に最後の特集を行ったのがプレジデント社であり、また約2年ぶりに最初の特集を行ったのもプレジデント社という事実、しかもこの特集、全119ページ中73ページを使っての大特集を組まれており、この会社の本気度が感じられます。
特集タイトルは「英語レッスン革命」です。
本特集の趣旨は、英語レッスンを「基本」に忠実なものにしようというもの。
「基本」とはつまり本質的なもの。間違いがなく、人によって向き不向きがないもの。つまり、「唯一解」
その様なレッスンがどのように作られるのか、以下、本特集のいくつかの指摘を引用しつつ、私なりに多少の解説を加えてみます。
・実質的に英語に触れて使う時間(1万時間)を積み重ねる。
⇒では、どんな時間を積み重ねるべきか?
・「四技能(読む、書く、聞く、話す)」は本来一つ。例えるなら「四角柱」、つまり4つの面を持つ柱で、英語に限らずどんな言語でもこの4つは不可分である。
⇒話すことができない人は、書くことができない。書くことができない人は、聞くことができない。聞くことができない人は、読むことができないということです。
・文法だけとか、聞き流すだけとか、テスト対策だけ、というのでは決してゴールに到達できない。つまり、レッスンはこれらを段階的に継続的に行っていくように設計されるべきということ。
⇒でもそれでも全ての人が到達できるわけではないのはなぜ?
・「(英語を学んでも)目標に未達な人」は「努力の見積もり」が甘いということ。少し頑張っただけなのに、「あれだけ頑張ったのに、できるようにならない」というだけ。
つまり、英語習得の「唯一解」は、基本を押さえたレッスンを、必要な努力を適切に見積もった上でそれを覚悟し、継続してこなすということです。
二年ぶりの本気度がひしひしと伝わってくる本質的な内容に仕上がっていました。