仕事で英語が使える日本人を育てるために必要なこと #115
2015年6月4日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介
【書籍名】 仕事で英語が使える日本人を育てるために必要なこと
【著者】 五十嵐 明子
【出版社】 幻冬舎ルネッサンス新書
【価格】 ¥838 + 税
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タイトルは「仕事で英語が使える日本人を育てるために必要なこと」となっていますが、実際にはビジネスマン向けの英語書ではなく、日本の学校英語教育が実践的でないことの問題を「音声」を軽視しているところに見出し、音声を重視することによる実践的教育への転換を提言するものです。
著者の長きにわたる幼児教育の実践の中から導き出した結論だと思われるのですが、実際には著者自身、そのことに成功しているとはいえないと思ってらっしゃるようです。それは、次のような著者の発言からもにじみ出ているように思います。
「実践的な英語教育の根本的な課題は、学校英語教育との葛藤である。逆に、学校英語教育と連携し、相乗効果を出すような教育ができたならどんなに『話す』英語教育の成果が上がるだろうと思い続けてきた。(一部加筆修正)」
英語が言語、すなわちコミュニケーションツールである以上、音声を重視するという著者の考え方は十分理解することができます。ただし、上記の発言にも見られるように、そのアプローチの方法に関して、私としては賛成できない部分がいくつかあるように思えました。
今後、それらに関して日本人と英語ブログの記事の中で取り上げてみたいと思っています。
文責:代表 秋山昌広