子どもの英語にどう向き合うか #200
2018年10月31日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介
【著者】 鳥飼 玖美子
【出版社】 NHK出版新書
【価格】 ¥720 + 税
【購入】 こちら
本ブログでおなじみ立教大学の鳥飼先生の新刊本です。
ですが、本書は今までの著作とは少し毛色が異なります。
従来の著書のほとんどが、本来あるべき英語教育からかけ離れた方向に向かっている学校英語教育を何とかまっとうなところへと戻そうと反対論を述べるスタイルでした。
それに対して本書は、すでに制度として学校教育が間違った形で進んでしまっていることを所与のものとして、現実にその制度の下で教育を受けなければならない子どもたちの保護者はどのような姿勢でその制度に向き合うべきなのかを説くスタイルに変更されています。
多くの保護者が、この間違った形の学校英語教育に対して、どこがどう間違っていてそれが子どもたちにどのような影響を与える可能性があるのかについての知見をほとんど持っていない中で、不安を抱えたり、逆に手放しで賛成してしまっている現状があります。
すでに始まってしまった制度の下とは言え、彼らがこの問題の本質は何なのかを知ることで、少なくとも現時点での最善の身の処し方を見出すことができるのではないかと思います。
文責:代表 秋山昌広