
日本人の英語力 #120
2015年7月19日 CATEGORY - おすすめ書籍紹介
【書籍名】 日本人の英語力
【著者】 マーシャ・クラッカワー
【出版社】 小学館
【価格】 ¥700+税
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アメリカ人の父と日本人の母の子供として日本で生まれ育ち、緒方貞子氏や美智子高校陛下を輩出した聖心女子大学に学んだ著者が「日本人の英語」のあるべき姿を語ったものです。
本書で、昨今の日本人がかつてと比較して、ちょっとした会話については軽くこなすことができるようになってきたけれども、「Yeah,yeah」に代表されるようなくだけた表現を好んで使用するようなケースが多々見られるようになってきたと警鐘を鳴らしています。
このことを引き合いに出しつつ、「日本人の英語」のあるべき姿として、美智子皇后の英語のスピーチの件が非常に印象的でしたので引用します。
「ジェスチャーはほとんどなく、まっすぐに相手に向かって話し続けており、それがかえって、言葉の持つ力を感じさせています。」
英語でのスピーチというと、大げさなジェスチャーを交えながらというアメリカ人のイメージが強い中で、この美智子皇后の例によって、「日本人としての英語の話し方のあるべき姿」という今まで考えたことのなかったコンセプトに気付かされたような気がしました。
文責:代表 秋山昌広