日本人と英語

オンライン英会話の最も有効な使い方

2021年3月3日 CATEGORY - 日本人と英語

書籍紹介ブログにてご紹介した「英語日記BOY」からテーマをいただいて書いていますが、第三回目の今回、最終回のテーマは英会話を学ぶ「姿勢」についてです。

本書をおススメする一番の理由は、著者の英語、特に会話についての「姿勢」が私自身が大切にしているポイントを確実に共有しているからです。

本書では基本的に会話のトレーニングを「オンライン英会話」を活用してやられているので本記事のタイトルを「オンライン英会話の最も有効な使い方」としましたが、もちろんこれはオンラインに限らず、実際の海外留学を含めたすべての会話に共通して言えることです。

この姿勢を持つか持たないかで、その効果が何倍、何十倍にも変わってくるのですが、その姿勢とは、目の前にある会話の機会を徹底的に「使い倒す」というものです。

当たり前じゃないか、と思われるかもしれませんが、日本人で実際にこの姿勢を持たれている方はそう多くないという事実があります。

私が、この姿勢の重要性に気づいたのは、アメリカ留学の時です。

何度かこのブログでもお伝えしていますが、私のホームステイ先は私を含めた外国人留学生を常時6名ほど受け入れていた下宿所のようなところでした。

そこでのルールは、毎日夕食とその後のコーヒーを全員+ホストファミリーでとり、その際に留学生全員が一人ずつその日あったことを英語で報告し、その英語に間違いがあればホストマザーが修正するというものでした。

当時、大学生がホームステイを選択することはそこまで多くなく、アパートに一人暮らしをするか、留学生同士でルームシェアをするというのが一般的でした。

そんな中で、私と私と同じくらいのアメリカ滞在期間を持つ学生との英語力の伸び方が明らかに違うという事実に気が付きました。

しかし、彼らと私では大学で英語に触れる機会はほぼ一緒です。その触れ方はほぼ一方的に講義を聞くスタイルです。

もちろん、現地の学生との交流はありますが、彼らが話す量とこちらが話す量は圧倒的に彼らの方が多く、こちらは聞く側に回ることは圧倒的多いことは否めません。

ましてや自分が発した英語を丁寧に直してもらえるという機会はそうそうあるものではありません。

ですから、私と一般の日本人留学生との間に生じた効果の差は、「毎日夕食とその後のコーヒー」の時間によって作られたと言えます。

私は、本書の著者が「オンライン英会話」を活用する際に行った圧倒的に講師を「使い倒す」ことで自分が英語を発する機会を最大化するという非常に意識的・積極的であるはずの活動を、運よく「強制」させられていたということになります。

たかだか一日一時間足らず、しかも自分が実際に話す時間とすれば10分にも満たないかもしれない時間ですらこの大きな違いを生み出すこの効果の実感こそが、一日のすべての時間においてそれを「強制」するというランゲッジ・ヴィレッジの「国内留学」を生み出すきっかけになりました。

ただ、それでもその「強制」の中でさらに意識的・積極的に行う「姿勢」を持った人とそうでない人との差は確かに存在します。

通常のレッスンは講師によって基本的には発言の機会をコントロールされますので受講者間でそこまでの差は生じませんが、フリーカンバセ―ションのレッスン(積極的な生徒は話題の方向性など主導権を握りやすいため)、休み時間、そして朝昼晩の食事の時間などでその差は大きく開くはずです。

ですから、私は、私自身のように運よく「強制」されて気づいたのではなく、独学の中でこの姿勢の重要性に気づき、実際にそれを実行した著者に対して心からの敬意を表したいと思います。

 

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