日本人と英語

日本人が見習うべき英語⑥:大江健三郎編

2023年3月16日 CATEGORY - 日本人と英語

シリーズ「日本人が見習うべき英語」において、前回はシアトルマリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチローこと鈴木一朗氏の英語を取り上げましたが、第六回目として、先日(2023年3月3日)亡くなられたノーベル文学賞受賞者である大江健三郎氏の英語をご紹介します。

大江健三郎氏については、朝日新聞のウェブ版が非常に詳しいプロフィールを記事に書いてくれていますので、以下要約します。

「1935年、愛媛県大瀬村(現内子町大瀬)に生まれる。東大仏文科在学中の57年、『死者の奢り』を発表。新世代の作家として注目を集め、翌58年、戦時下の村で黒人兵を幽閉する『飼育』で芥川賞を受賞した。60年には石原慎太郎や江藤淳らと『若い日本の会』を結成。日米安保に反対する活動に加わった。64年、脳に障害のある長男の誕生を描いた『個人的な体験』で作家として転機を迎える。広島での取材体験を元にしたノンフィクション『ヒロシマ・ノート』を65年に、『沖縄ノート』を70年に刊行した。94年に川端康成に続いて日本人で2人目のノーベル文学賞を受賞した。受賞記念講演の題は『あいまいな日本の私』。文化勲章にも内定したが、『国家と結び付いた勲章だから』と辞退した。95年にはフランスの核実験に抗議して、同国で開催予定のシンポジウムを辞退。生涯、社会に関わり続け、04年に日本国憲法を守る『9条の会』を加藤周一や井上ひさしらと結成。東日本大震災以後は反原発のデモや集会にたびたび参加した。」

「死者の奢り」だったと思いますが、中学か高校の課題図書として読んだものの、根っからの「小説嫌い」である私はその内容を全く覚えておらず、非常に申し訳ない気持ちになりました。

それでは彼の英語を見ていきましょう。

ヤセル・アラファト編】での解説をそのまま当てはめますが、

「めちゃくちゃ自国語なまりを出しながら、自分の主張をとうとうと述べ続ける。最初はそれが英語を話しているのかどうかもわからないくらいです。そして、相手に対しての主張を決してやめません。それでも、聞き手は最初はてこずりますが話が続いていくとだんだんその癖に慣れてきて、言いたいことはわかるようになってきます。日本人が、少しでも理解されてないのではないかと感じてしまうとすぐに『I cannot speak English.』といってコミュニケーションを投げ出してしまいがちなのとは正反対です。」

まさに「彼の英語」も、「日本人が日本語という言語を母国語としながらその上に英語を外国語として習得するうえで目指すべき英語」だと思います。(ネイティブの英語に触れる機会が圧倒的に増えた今の世代は、発音は黙っても彼よりは良くなるとは思いますが。笑)

世界に誇る「大作家」としても、そして日本人にとっての「英語のお手本」としても大変惜しい方を亡くしました。

心よりご冥福をお祈りいたします。

 

#「日本人が見習うべき英語:アーカイブ編

 

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