日本人と英語

ofとoffについて

2021年2月26日 CATEGORY - 日本人と英語

書籍紹介ブログにてご紹介した「英語の歴史から考える英文法の『なぜ』」からテーマをいただいて書いていますが、第七回目の今回のテーマは「ofとoffの関係」についてです。

前置詞を学ぶ中で他の前置詞と比べてなんとなく扱いが難しいように思えてしまうものに「of」があります。

ほとんどの前置詞が、場所・時間・手段などを表現するのに対して、「of」は「の(=所有)」を表現するという役割をいきなり提示されてしまうので、他のものと同じ品詞であることに違和感を覚えてしまうからかもしれません。

またその一方で、比較的なじみのある「from」と同様に「から」という意味を持たされ、free of charge,  made of  wood などの表現があることもその違和感に拍車をかけているように思えます。

本書では、この混乱しがちな「of」についての整理に資する説明がありましたので以下に引用します。

「前置詞ofと形の良く似た後に副詞・前置詞のoffがあります。氷山に衝突したタイタニック号と救護船の更新記録にはこの意味で使われたof とoffの両方が現れます。次は救護船がタイタニック号に送った通信です。

Our position 170 miles N. of Titanic.

このof は日本語の「の」と訳すことができるのでうっかり見逃してしまうのですが、正しくは『~から/より』という意味です。次は救護に向かった別の船からの通信です。上のof と同じ意味でoffが使われています。

We are 30 miles S. off Titanic.

このof /offは古英語では同じ語でof ともoffとも綴られました。元来この語は『~から離れて』という起源・分離・出所の意味を表す前置詞・副詞でした。そして古英語から中英語にかけ、アクセントのあるものはoffに、ないものはofに分かれ、同時にその用法が分かれました。」

前置詞ofの原義が起源・分離、すなわち「~から」という意味であることを知れば、先に見たfree of chargeやdie of diseaseが「から」となることも、またI am the tallest of the threeも「(3人のうち)から(抜き出して)」という出所の意味だと分かります。

また、代表的な「of」のもつ「の(=所有)」の意味についても以下のように説明しています。

「『の(=所有)』と訳せるofにも実は起源・出所の意味が隠れています。例えば、the yellow rose of Texasは『テキサスの黄色いバラ』と訳せますが、『(テキサス)出身の、からの』すなわち起源・出所の意味を読み取ることができます。」

「起源と所有」はつながるのか、現代社会ではこの二つにそこまで明確なつながりを見出しづらいですが、それでもイメージはつかめたような気がします。

 

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