日本人と英語

pageにつく前置詞は「on」それとも「in」?

2022年11月23日 CATEGORY - 日本人と英語

書籍紹介ブログにてご紹介した「英語独習法」からテーマをいただいて書いていきますが、第一回目のテーマは「名詞 pageにはon・inのどちらがつくのか」です。

このブログをお読みいただいている方にとっては、一見するとこのことは何の問題にもならないと思われると思います。

というのも、三大前置詞である「in」「on 」「at」の区別についてはこのページなど複数回丁寧に解説をしてきた通り、「(平面に)接している」ことを表すのは「on」ですから、pageという平面に情報が載っていることを表すわけですから、簡単に判断ができるはずだからです。

しかし、本書はさすが「英語の達人」を目指す人のために書かれただけあって、そういった一般的な理解にとどまるものではありません。

同じpageという名詞であってもその使われ方によっては「in」と「on 」の間で揺れ動くことで細かなニュアンスを伝えるというようなことが結構あるようなのです。

著者は「言語コーパス(言語を分析するため、世の中に散在する書き言葉や話し言葉の資料を体系的に収集し、研究用の情報を付与した言葉のデータベース)」を活用して、このような微妙な揺れ動きの様子を以下のように明らかにしてくれています。

「コーパスで『on page』の使用頻度を検索してみると、結果は6.48 hits/million、一方で 『in page』は0.32 hits/millionですので、圧倒的に『on page』に軍配が上がる。ただし、

The list appears in pages with 100 funds per page. や The normalization process is explained in pages 219-225 of the course text.

のような用例も存在するため、母語話者でもin と on の区別に揺らぎがあるのかもしれない。ここであることに気が付いた。それは、複数ページにわたって情報がある場合には inを使っているということだ。

この二つの前置詞の違いは、基本的には平面にはonで深みのある3次元の空間にはinを使うというものだが、特定の曜日などにはon Mondayのようにon を使い、週や月など幅が広い期間の中のどこかで何かがあるときにはin a week/monthと言う。これと同様に、特定のページに情報があるときにはon page、複数のページにわたって情報があるときにはin pagesになるのではないかと考えた。

この仮説を確かめるために今度は『on the page』, 『in the page』のかたまりをターゲットにして検索してみた。すると予想通り、on the pageで出てきた40の例文の中で、なんと39件が単数のon the pageで使われていたが、in the pageの例文では、40件中7件がin the pageで、24件がin the pagesだった。(残りの9件はin the page footerのようにpageが別の名詞を修飾する形容詞として使われている例だった)

ちなみに、at pageの検索では1.33 hits/millionでon よりはずいぶん低いが、in よりは高く、それなりに使われているようだ。ここで気づいたのは、start, stop, openなどの動詞と一緒に使われる文が目立つことである。これは始める地点、止める地点、開く地点という『点』としてページが扱われているという一般的な理解を使って説明ができる。」

実は私は、この「on Mondayのように特定の日ではon を使い、週や月など幅が広い期間の中のどこかで何かがあるときにはin a week/monthを使う」問題についてずっと悩み続けてきました。

私が主宰する「文法講座」ではどんなことにでも理由を付けることにプライドを持ちながらも、三大前置詞の解説におけるこのところでは、「at 7:00はその瞬間(一点)だから説明がつくけど、in と onついては両方とも一点ではない曜日がonで、週や月がinなのかどうしても説明がつかないんだよね~」と逃げるしかなかったからです。

今後は、謹んでこの説明を思う存分利用させていただくことにいたします。