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なぜ人間はギャンブルにハマるのか?

2016年12月9日 CATEGORY - 代表ブログ

Loss

皆さん、こんにちは。

前回に引き続き、プルータスコンサルティングの創業経営者、野口真人氏の新刊「あれかこれか」の中からテーマをいただき、考えてみたいと思います。

今回のテーマは「なぜ人間はギャンブルにハマるのか?」です。

正直言って、私自身はギャンブルにほとんど興味がありません。なんか、優等生的な発言で恐縮なのですが、どういうわけか、完全にギャンブルに対して不感症です。ですから、このテーマについては、私としては実感がわかないのですが、人類的には興味深いテーマではあると思いましたので取り上げました。(笑)

著者は、ファイナンスのプロとして、よく世間で言われる「株式投資なんてギャンブルみたいなものだ」という言葉をきっぱり否定しています。

その理由は、期待リターン、すなわち投下した資金に対してどれくらいの収益が見込めるかを確率論から割り出した数値が、ギャンブルはそもそもマイナスであるのに対して、株式投資においてはファイナンス理論によって十分プラスの中で勝負することができるからです。

ではなぜ、そもそもマイナスが決定しているパチンコや競馬などのギャンブルにハマる人がいるのでしょうか。

このことについて考えを巡らせる学問分野に「行動ファイナンス」というものがあります。

この学問では以下のようなことが説明されています。

「人間は、基本的には一定のリターンが明確に見込めるときには、リターンを失うことになるリスクを回避する性質がある。しかし、そのリスク回避度合いは状況によって変化する。具体的には、マイナスを目の前にすると、人間は損失そのものを回避するために、進んでリスク愛好家になる。」

このことは、次のような質問に答えることで実感できるようになっています。

質問① 100万円を差し上げます。その上で、次のどちらかを選んでください。

1. 当選率50%の当たれば200万円のくじを引く。ただし、外れたら100万円は没収。 2. くじを引かずに帰宅する。

質問② 100万円の借金があります。その上で、次のどちらかを選んでください。

1. 当選率50%の当たれば200万円のくじを引く。ただし、外れたら借金は200万円になる。 2. くじを引かずに帰宅する。

質問①では迷わず2. を選んでリスクを回避したがる慎重な人も、質問②では、ギャンブル性の高い、1. を選んでしまうことが分かっています。つまり、人間は一度借金をしたり、損をしたりすると、更なる損失に対する感応度が鈍くなり、高いリスクをとるようになってしまうというわけです。

ギャンブルに興味がないと言い切った私でも、なんとなくこの感覚は分かるような感じがします。

ということは、人間においては、ギャンブルに興味がある人間とない人間という区別はあるとしても、一旦、ギャンブルをしてしまったら、興味のなかったはずの人間でも、ギャンブルから抜け出せなくなるということはあり得るということかもしれません。

これが人間の根本的な性質だとすると、誰しもが「ギャンブルにハマる」危険因子を持っているということになります。

これからも、できるだけ距離を置く必要がありそうです。(笑)