プロの世界は厳しい
2012年7月22日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
先週、プロの厳しさを痛感するニュースがありましたので御紹介します。
6/4ブラジルのサッカーチームアトレチコ・ミネイロへのロナウジーニョの入団会見でのことです。
この席上で用意されたペプシコーラを飲んだロナウジーニョが、スポンサー契約のあるコカ・コーラとの年間6000万円の契約を打ち切られたというものです。
彼としてはどうするべきだったのでしょうか?
詳しい契約内容を見てみないと分かりませんが、本当に難しい問題だと思います。
というのも、入団会見ということはこれから彼はこの組織の一員になることの宣言をする場です。
そして、その組織はペプシコーラとのスポンサー契約があるわけですから、その席上にペプシコーラが出されるということは当然です。
ここまでは全く問題はありません。
では、逆に彼が、ペプシに一切触れずに会見を終了したら、どうでしょうか?
ペプシコーラは組織と契約を結んでいて、その一員である彼もそれを口につけることを望むでしょうし、組織の一員と考えれば、それが義務でもあるようにも思えます。
ですから、ペプシコーラ社からチームに何らかのクレームが入ったことも考えられます。
個人契約と、その個人が所属する組織の契約との利害調整の問題ということですが、非常に難しいと思いました。
もし自分がその立場だったら、後から考えても、そのときに取るべきスマートな対応というものを自信を持って選択しきれない気がします。
昨今、大津市の中学生の自殺に関わる教育委員会や校長先生の会見などでの対応を目にすると、取るべき対処が明白なのにもかかわらず、あんな対応しか取ることができないその道の『プロ』の所作に本当にガッカリさせられます。
そんな中で、プロのスポーツ選手は、本職の試合での大きなプレッシャーに対応するだけではなく、本職以外でも、これほど難しい対応に対処する必要性にも迫られるのかと思うと、本当に気の毒だなという気持ちになりました。