久しぶりのドラマ
2009年8月19日 CATEGORY - 代表ブログ
皆さん、こんにちは。
私は今、毎週日曜日見逃さないようにしているドラマがあります。
だいたい、連続ドラマは一回目から見ようとしてもなんだかんだいって、間をあけてしまい結局あきらめてしまって見ずじまい、というパターンが多いのですが、この「官僚たちの夏」は、今のところ皆勤賞です。
佐藤浩一扮する風越という通産省のエリート官僚が、日本の経済発展のために信念を貫きながらさまざまな政策実現に奮闘するドラマです。
「減点方式の出世競争が当たり前といわれる中央官庁の中で、彼は出世より自らの信念を貫き、それらを実現することで結果的に出世を続けて、ミスター通産省といわれるまでになっていきますが、出世の最終ゴールである次官の席をめぐって大どんでん返しがあった。」というところまでが先週までの話です。
それらの人間模様が非常に興味深いのが確かですが、私は、彼らの活躍した高度経済成長期の官僚に限らず企業人、社会の成長を担っていた社会人は今その立場にいる人たちに比べ何とやりがいがあったのかといううらやましさを感じてしまいました。
そのころの人々は、ないものをいかにしてあるようにするか。穴があるから埋めていく。という作業に没頭できたわけです。
今は、何もかもある中で、ないものを探したり、あると思っていたものも、角度を変えたらどうか、という爪で拾うような作業をしなければ、経済が回っていかないので大変です。
やらなければならないものが目の前にたくさんありすぎる苦労と、やらなければならないものを探さなければならない苦労。どちらが幸せなのでしょうか。
少なくとも、あの頃の人々が必死になって実現しようとしていた社会よりも今の社会のがよっぽど先を行っているはずです。
なのになぜか我々は満足していない。
「足るを知る」「常に前向き」
う~ん。人間は複雑だと思います。